三菱が誇るオールラウンドミニバンであるデリカD:5の購入を検討する際、インターネット上で見かけるデリカの新型D5がひどいという評判に不安を感じる方も少なくありません。
特にデザインの大幅な変更や燃費の悪さ、あるいは過去のリコールや故障に関する情報に触れると、購入後に後悔や失敗をするのではないかと躊躇してしまうのは当然のことです。
しかし、こうしたネガティブな評価の多くは、日産のセレナなどの一般的なミニバンと同じ基準で比較しているために生じるミスマッチが原因です。
乗り心地や使い勝手の面で確かに好みが分かれる部分はありますが、それらはデリカ独自の強みと表裏一体の関係にあります。
- デリカ特有の構造がもたらすメリットとデメリットの正体
- 競合車種と比較した際のコストパフォーマンスと維持費の実態
- 実際のユーザーが不満を感じやすいポイントと具体的な解決策
- ライフスタイルに合わせた最適なグレード選びの判断基準
デリカの新型D5がひどいと言われる理由を徹底解剖
- デザインがひどいと言われるダイナミックシールド
- 乗り心地が悪いと感じる原因は独自のフレーム構造
- シートの重さと跳ね上げ操作のしにくさがひどい不満
- 燃費が悪いイメージと軽油による燃料代のメリット
- セレナと比較して価格設定がひどいと感じる理由

デザインがひどいと言われるダイナミックシールド

デリカD:5が2019年にビッグマイナーチェンジを実施した際、最も大きな議論を呼んだのがフロントマスクのデザインです。
三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドを採用し、縦型のマルチLEDヘッドライトと巨大なグリルを組み合わせた外観は、従来の道具感を愛するファンから、威圧的でひどいという厳しい批判を受けました。
しかし、この大胆な刷新は結果として市場に受け入れられ、販売台数の大幅な回復に寄与しました。
従来のオフロードイメージに高級感を加えたことで、マイルドヤンキー層や高級志向の新規ユーザーを獲得することに成功しています。
実車を見ると、その立体的な造形と存在感は写真以上に迫力があり、所有する喜びを満たしてくれるという意見も多く寄せられています。
乗り心地が悪いと感じる原因は独自のフレーム構造

デリカD:5の乗り心地について、一部でひどいという評価が下される理由は、その特殊な車体構造にあります。
多くのミニバンが低床化と乗り心地を重視した乗用車ベースの構造を採用する一方で、デリカはリブボーンフレームと呼ばれる堅牢な環状骨格構造を維持しています。
これにより、悪路での捻じれに強い剛性を確保していますが、舗装路では路面からの突き上げを感じやすくなる傾向があります。
特に荒れた路面を走行する際、足回りが硬めに設定されているため、ふんわりとした柔らかい乗り心地を好む方には不評を買いがちです。
一方で、この剛性の高さは高速道路での直進安定性や、山道でのふらつきにくさという形で大きなメリットをもたらします。
ミニバン特有の揺れに弱い方にとっては、むしろこのしっかりとした接地感がある乗り心地こそが、長距離移動での疲労を軽減してくれる鍵となります。
シートの重さと跳ね上げ操作のしにくさがひどい不満

実用面でひどいという声が集中しやすいのが、3列目シートの収納に関する設計です。デリカD:5の3列目シートは左右跳ね上げ式を採用していますが、座り心地を重視してクッションに厚みを持たせているため、非常に重量があります。
これを持ち上げてベルトで固定する作業は、特に小柄な女性や高齢者にとってはかなりの重労働となり、日常的に荷室を拡大したいユーザーにはストレスとなります。
また、跳ね上げたシートが窓側に大きく張り出すため、積載スペースの横幅が制限される点も不評の要因です。床下収納を採用するライバル車と比較すると、荷室の使い勝手という面では前時代的に映るかもしれません。
しかし、これは万が一の衝突時や長時間の乗車でも快適に過ごせるよう、シートの安全性と質感を追求した結果です。簡易的な折りたたみシートでは得られない、本物の座り心地がそこにはあります。
燃費が悪いイメージと軽油による燃料代のメリット

デリカD:5は車重が2トン近くあるため、燃費が悪いというイメージが定着しています。実際に市街地走行での実燃費は10km/Lを下回ることもあり、最新のハイブリッドミニバンと比較すれば数値上の劣勢は否めません。
燃費性能だけを最優先するユーザーからは、経済性がひどいと評されることもあります。
しかし、現行モデルは全車クリーンディーゼルエンジンを搭載しており、使用する燃料はレギュラーガソリンよりも単価が安い軽油です。
燃料単価の差を考慮すると、ガソリン車のミニバンと同等か、それ以上のランニングコストを実現できます。
また、ディーゼル特有の豊かな低速トルクは、多人数乗車時や登坂路でも余裕のある走りを可能にし、数値以上の満足度を提供してくれます。
セレナと比較して価格設定がひどいと感じる理由
価格面において、日産セレナなどのミドルサイズミニバンと比較して、デリカの新型D5がひどいと驚かれるケースがあります。
セレナのエントリーモデルが300万円台から設定されているのに対し、デリカは約450万円からという強気な価格設定になっているためです。この価格差だけを見て、割高だと判断するユーザーも少なくありません。
以下の表で、主要な項目を比較してみます。
| 比較項目 | 三菱 デリカD:5 (Pグレード) | 日産 セレナ e-POWER (ルキシオン) |
| 車両本体価格 | 約460万円〜 | 約480万円〜 |
| パワートレイン | 2.2L クリーンディーゼル | 1.4L e-POWER (モーター駆動) |
| 駆動方式 | 4WD (電子制御) | 2WD (e-POWERは順次展開) |
| 主な強み | 悪路走破性・牽引能力 | 先進安全装備・静粛性 |
このように、セレナの最上級グレードと比較した場合には価格差はほとんどなく、むしろデリカは高価なディーゼルエンジンと高度な4WDシステムが全車標準であることを考えれば、その内容に見合った妥当な設定であると言えます。
デリカの新型D5はひどいのか欠点を凌駕する魅力
- AdBlueの補充が面倒でひどい仕様という誤解
- 故障多いという評判は過去のリコールやDPFが影響
- 中古が高すぎてひどい現状はリセールの高さの証拠
- 街乗り専用ならデリカはひどい買い物になる可能性
- 雪道やキャンプではひどい評価を覆す唯一無二の性能
- デリカの新型D5がひどいという検索への最終回答

AdBlueの補充が面倒でひどい仕様という誤解

クリーンディーゼルエンジンを維持するために必要なAdBlue(尿素水)の補充について、手間がかかるひどい仕様だと捉える方がいます。
AdBlueは排気ガスを浄化するために不可欠な液体であり、残量がなくなるとエンジンが再始動できなくなるという特性があるため、管理を負担に感じるのは無理もありません。
ですが、実際の補充サイクルは走行距離約1万kmから1万5千kmに一度程度であり、1年点検やオイル交換のタイミングでディーラーにお任せすれば、ユーザー自身が意識する機会はほとんどありません。
補充費用も数千円程度と安価であり、このわずかな手間でクリーンな排気とパワフルなディーゼルの走りを両立できると考えれば、決して大きなデメリットではないはずです。
故障多いという評判は過去のリコールやDPFが影響

デリカは故障多いという口コミを見かけることがありますが、その背景には過去に発生したリコール情報やディーゼル特有のメンテナンス課題があります。
例えば、2019年から2021年頃のモデルでは冷却ファンモーターの不具合によるリコールがありました。
また、2025年11月には燃料圧力センサーに関する改善対策も発表されています。こうした情報が蓄積されることで、機械的にひどいという印象を持たれやすくなっています。
適切なメンテナンスが鍵となるDPF
ディーゼル車には、排気ガス中の煤をキャッチして燃焼させるDPFという装置が備わっています。
近所の買い物など数分程度の走行を繰り返す、いわゆる、ちょい乗りばかりをしていると、煤を燃焼させるプロセスが完了せず、警告灯が点灯したりエンジンの不調を招いたりすることがあります。
これは車両の欠陥ではなく、ディーゼルエンジンの特性に合わせた乗り方ができていないために起こる事象です。定期的に30分程度の連続走行を行うことで、これらのトラブルは未然に防ぐことが可能です。
中古が高すぎてひどい現状はリセールの高さの証拠

デリカD:5の中古車市場を調べると、数年落ちの車両でも新車価格に近い値段で販売されており、中古が高すぎてひどいと感じる場面が多くあります。安く手に入れようと考えている方にとっては大きな壁となりますが、これは視点を変えれば、手放す際の下取り価格も非常に高いことを意味しています。
実際に、デリカは他のミニバンと比較しても値落ちが非常に緩やかであり、数年後の残価率はトップクラスです。購入時の初期費用はかさみますが、売却時の金額を含めたトータルコストで計算すると、実は非常に経済的な選択となるケースが珍しくありません。資産価値を長く保てるという点は、賢い車選びにおいて極めて有力な判断材料となります。
街乗り専用ならデリカはひどい買い物になる可能性

デリカD:5を購入して後悔する可能性が最も高いのは、主な使用用途が都市部での近距離走行や狭い場所での送迎に限られる場合です。
車幅があり最小回転半径も5.6mと大きいため、狭い駐車場やすれ違いの多い道では取り回しに苦労します。こうした環境で毎日使用するユーザーにとっては、その巨体がひどいストレスとなり、本来の性能を持て余すことになります。
また、前述したDPFへの負荷を考えても、短距離走行の繰り返しはデリカにとって最適な環境とは言えません。
広くて便利なミニバンが欲しいだけであれば、より小回りが利き、燃費も優れた他の選択肢の方が満足度は高くなるでしょう。デリカはあくまで、広大なフィールドへ飛び出すためのツールとして設計されているからです。
雪道やキャンプではひどい評価を覆す唯一無二の性能

デリカD:5がひどいというあらゆるネガティブな意見を、一瞬で忘れさせてくれるのが厳しい自然環境でのパフォーマンスです。
最低地上高185mmを確保したボディと、三菱自慢の電子制御4WDシステムは、キャンプ場の深いぬかるみや、猛吹雪の雪道でも他のミニバンが立ち往生する中で平然と進み続けます。
圧倒的な走破性が生む心の余裕
悪天候時や災害級の大雨など、普通の乗用車では不安を感じる場面でも、デリカであれば家族を安全に送り届けることができるという絶対的な安心感があります。
このサバイバビリティこそが、ライバル車には絶対に真似できないデリカ最大の価値です。不便だと言われる重いシートや高い床も、すべてはこの高い走破性と安全性を担保するための代償であり、一度その恩恵を授かれば、些細な不満は消え去るはずです。
デリカの新型D5がひどいという検索への最終回答
デリカの新型D5がひどいという評価の真相を探ると、その多くは一般的なミニバンと同じ尺度で測っていることによる期待値のズレであることが分かります。
賛否が分かれるダイナミックシールドのデザインや、乗降性を犠牲にした高い床面、そして操作に力の要る重いシートは、すべて過酷な環境での生存能力と移動の快適性を極限まで追求した結果の設計です。
維持費に関しても、AdBlueの補充やディーゼル特有のメンテナンス性質を正しく理解していれば、決してひどい仕様ではありません。
むしろ、燃料代の安さや驚異的なリセールバリューの高さは、長期的なコストパフォーマンスにおいて競合車を凌駕する大きな強みとなります。
2025年に発表された改善対策に見られるように、メーカー側の継続的なサポート体制も整っており、機関の信頼性も十分に担保されています。
都心での短い距離の移動が中心となるユーザーにとっては、取り回しの面で不向きな側面があるのは事実です。
しかし、キャンプや雪道といった本格的なアウトドア環境において、ミニバンの利便性とSUVの走破性をこれほど高い次元で融合させた車は他に存在しません。
こうした独自の個性を欠点としてではなく、唯一無二の価値として捉えられる方にとって、デリカD:5は期待を裏切らない最高の相棒となるはずです。





