新型アクアの購入を検討している中で、「内装がひどい」という評判や口コミを目にして、不安を感じていませんか。先進的なデザインと優れた燃費性能で人気の高いモデルですが、内装に関するネガティブな意見があるのも事実です。
この記事では、なぜ新型アクアの内装がひどいと言われる理由を探り、実際の評判や口コミを基にその真相を解明します。
特に、内装の高級感のなさ、選べる色のバリエーション、そしてグレードによる質感の違いなどが、購入をためらう要因になりがちです。
また、純正オプションや社外品のカスタムによって、どこまで内装の質感を向上させられるのかも気になるところでしょう。
この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。
- 新型アクアの内装がひどいと言われる具体的な理由
- 実際のユーザーからの良い評判と悪い口コミの詳細
- グレードごとの内装の違いと最適な選び方のポイント
- 内装の不満点を解消するための具体的なカスタム方法
新型アクアの内装がひどいと言われる真相
- なぜひどいと言われる理由は?
- ネットの評判・口コミを徹底分析
- 素材に高級感がないという指摘
- 内装で選べる色の種類は少ない?
- グレードで比較する内装の質感
- 収納スペースの使い勝手を評価
✅内装がひどいと言われる理由は?

新型アクアの内装が一部でひどいと評価される背景には、主に3つの理由が考えられます。それは、「素材の質感」「デザインの方向性」「収納の利便性」です。
第一に、素材の質感については、価格帯を考慮すると仕方ない面もありますが、ダッシュボードやドアトリムなどに多用されている硬質なプラスチック(ハードプラ)が、チープな印象を与えてしまうという指摘が多く見られます。
特に、同クラスのライバル車の中にはソフトパッドを効果的に使用しているモデルもあるため、比較した際に物足りなさを感じるユーザーがいるようです。
第二に、デザインの方向性です。センターコンソールに集約された操作系や10.5インチの大型ディスプレイオーディオなど、先進性を感じさせるデザインは高く評価されています。
しかし、その一方で、全体的にシンプルすぎる、あるいはビジネスライクで面白みに欠けると感じる方もいます。内装に華やかさや個性を求めるユーザーにとっては、この点がネガティブに映ることがあります。
最後に、収納スペースの利便性も一因として挙げられます。運転席周りの収納は一通り揃っているものの、一つひとつの容量が小さい、あるいは配置が使いにくいといった声が聞かれます。
例えば、グローブボックスの容量やスマートフォンの置き場所など、日常的な使い勝手において、もう少し工夫が欲しいと感じる場面があるかもしれません。これらの点が複合的に絡み合い、「内装がひどい」という評価につながっていると考えられます。
✅ネットの評判・口コミを徹底分析
インターネット上の評判や口コミを調査すると、新型アクアの内装に対する評価は賛否両論であることが分かります。購入を検討する上では、両方の意見を参考にすることが大切です。
否定的な評判・口コミ
否定的な意見で最も多く見られるのは、やはり内装の質感に関するものです。
「全体的にプラスチック感が強く、高級感は皆無」
「最上級のZグレードでも、期待したほどの質感ではなかった」
「ドアの内張りが安っぽく、閉める時の音も軽い感じがする」
といった声が代表的です。また、収納スペースに関しても、「スマホの置き場所に困る」「センターコンソールの収納が小さすぎる」など、実用面での不満を指摘する口コミが散見されます。
肯定的な評判・口コミ
一方、肯定的な意見も数多く存在します。特に、先進的なインターフェースやデザインを評価する声が目立ちます。
「中央に配置された大型ディスプレイが見やすく、操作性も良い」
「水平基調のデザインで視界が広く、運転しやすい」
「シートの座り心地が良く、長距離運転でも疲れにくい」
というように、ドライバーズカーとしての機能性を高く評価しているユーザーが多いようです。さらに、「価格を考えれば十分な内装」「旧型アクアから比べると格段に質感が向上した」といった、コストパフォーマンスや進化の度合いを評価する意見も見られます。
このように、内装に対する評価は、何を重視するかによって大きく分かれる傾向にあります。
✅素材に高級感がないという指摘

前述の通り、新型アクアの内装に高級感がないという指摘の根源は、使用されている素材、特に硬質なプラスチックの多さにあります。ダッシュボード上部からドアトリム、センターコンソール周辺に至るまで、乗員の目に触れやすい部分の多くがハードプラで構成されています。
この素材は、コストを抑えつつ、耐久性や成形のしやすさといったメリットがあるため、コンパクトカークラスでは広く採用されています。しかし、視覚的にも触覚的にも、ソフトパッドや合成皮革、ピアノブラック加飾などと比較すると、どうしても安価な印象を与えてしまいがちです。
特に、最上級グレードである「Z」を選択しても、基本的な素材構成は他のグレードと大きくは変わりません。シート表皮や一部の加飾がグレードアップされるものの、ダッシュボード全体の質感が劇的に向上するわけではないため、「最上級グレードなのに高級感がない」という不満につながるケースがあります。
ただし、プラスチック部品の表面にはシボ加工(微細な凹凸模様)が施されており、単調な見た目にならないような工夫は凝らされています。それでもなお、質感の高さを最優先事項として車を選ぶユーザーにとっては、物足りなさを感じる可能性が高いと言えるでしょう。
✅内装で選べる色の種類は少ない?

新型アクアの内装色(インテリアカラー)は、基本的にブラックで統一されており、選択肢が豊富とは言えません。明るい色や個性的なカラーコーディネートを好むユーザーにとっては、この点がデメリットと感じられる可能性があります。
各グレードで選択できる内装色は以下の通りです。
グレード | 内装色 | 特徴 |
Z | ブラック | シート表皮に合成皮革+ストライプ柄ファブリックを採用。インパネ周りにブロンズメタリック塗装の加飾が施される。 |
G | ブラック | 上級ファブリックシートを採用。 |
X | ブラック | ファブリックシートを採用。 |
B | ブラック | ファブリックシートを採用。エントリーグレードのため、加飾などが簡略化される。 |
このように、どのグレードを選んでも基調となる色はブラックのみです。唯一、最上級のZグレードでは、メーカーオプションとして「合成皮革パッケージ」を選択することで、シート表皮をフル合成皮革に変更できますが、それでも色はブラックのままです。
内装色で個性を出したい、あるいは車内を明るい雰囲気にしたいと考えている場合、新型アクアの標準設定では満足できないかもしれません。この点を解消するには、後述する社外品のシートカバーなどを活用したカスタムが必要になります。
✅グレードで比較する内装の質感
新型アクアの内装は、グレードによって装備や加飾が異なり、それに伴って質感の印象も変わってきます。ここでは、Z、G、X、Bの4つのグレードにおける主な内装の違いを比較します。
Zグレード

最上級グレードであるZは、内装の質感が最も高められています。シート表皮には、しっとりとした手触りの合成皮革と、ストライプ柄のファブリックを組み合わせたものが標準装備されます。
また、インパネやドアトリムにはブロンズメタリック塗装の加飾が施され、他のグレードとの差別化が図られています。ステアリングホイールやシフトノブも本革巻きとなり、触れる部分の質感が向上しているのが特徴です。
Gグレード

Gグレードは、装備と価格のバランスが取れた中間グレードです。シートは肌触りの良い上級ファブリックとなり、Xグレードよりも上質な印象を与えます。また、Zグレードほどではありませんが、シルバー塗装の加飾が部分的に用いられており、質素な印象を和らげています。
Xグレード

Xグレードは、基本的な装備を備えた量販グレードです。シートはシンプルなファブリックで、加飾も最小限に抑えられています。ステアリングホイールもウレタン製となり、実用性を重視した内装と言えます。
Bグレード

Bグレードは、ビジネスユースなどを想定したエントリーグレードです。内装は最も簡素で、後席のヘッドレストが一体式になるなど、徹底したコストダウンが図られています。快適装備も必要最低限となるため、自家用車として選ぶ場合は、Xグレード以上を検討するのが一般的です。
このように、グレードが上がるにつれてシート素材や加飾が上質になりますが、基本的なダッシュボードの素材などは共通です。どの程度の質感を求めるかによって、選ぶべきグレードが変わってくると考えられます。
✅収納スペースの使い勝手を評価

新型アクアの収納スペースは、コンパクトカーとして必要十分な機能は備えているものの、ライバル車と比較すると工夫や容量の面でやや見劣りする部分があります。
運転席・助手席周りの収納
主な収納スペースとしては、以下のものが挙げられます。
- センターコンソール:シフトレバー前方にオープントレイ、その後方にカップホルダー2個が配置されています。オープントレイはスマートフォンの置き場所として想定されていますが、サイズによっては収まりが悪い場合があります。
- センターアームレスト(Z、Gに標準装備):小物を収納できるコンソールボックスを備えていますが、容量はそれほど大きくありません。
- グローブボックス:車検証などを入れるには十分なスペースですが、大容量とは言えません。
- ドアポケット:フロントドアにはボトルホルダー付きのポケットがありますが、こちらも収納力は限定的です。
全体的に、小物を整理して収納する場所が少なく、やや雑然となりやすい傾向があります。特に、ティッシュボックスのようなかさばる物を置く場所には困るかもしれません。
後部座席・ラゲージスペース

後部座席には、ドアポケットとシートバックポケット(助手席側のみ、グレードによる)が備わっています。ラゲージスペースは、ハイブリッドバッテリーを小型化して後席下に配置した恩恵で、十分な容量が確保されており、日常的な買い物から小旅行まで対応できる実用性を持っています。
新型アクアの内装ひどい評価を覆すには
- ライバル車種の内装と比較
- 旧型オーナーから見た内装の変化
- オプション装備で印象は変わるか
- 内装カスタムで不満は解消できる
- 総括:新型アクアの内装はひどいのか
✅ライバル車種の内装と比較
新型アクアの内装がひどいかどうかを判断する上で、同クラスのライバル車種との比較は欠かせません。ここでは、代表的なライバルである日産「ノート」とホンダ「フィット」の内装と比較してみます。
日産 ノート

ノートの内装は、先進性と質感の高さを両立させているのが特徴です。インストルメントパネルからドアトリムにかけて、柔らかな手触りのファブリック素材が広範囲に使用されており、アクアよりも温かみと上質さを感じさせます。
また、2つの大型液晶モニターを繋げたようなメーターパネルや、ブリッジ構造の電制シフトノブを備えたセンターコンソールなど、未来的なデザインも魅力です。
収納スペースの工夫も巧みで、特にブリッジ下の大型収納はアクアにはない利点です。質感やデザイン性においては、ノートに軍配が上がると評価する声が多いです。
ホンダ フィット

フィットの内装は、「心地よさ」をテーマにデザインされています。水平基調のインパネと細いフロントピラーによって、圧倒的に広く、すっきりとした前方視界を実現しているのが最大の特長です。素材感も高く、グレードによってはソフトパッドが効果的に使われています。
また、リビングのような快適さを目指したシートの座り心地や、多彩なシートアレンジが可能な後部座席など、実用性と快適性の高さではクラス随一です。アクアと比較すると、開放感や使い勝手の良さでフィットが優位に立つ場面が多いでしょう。
このようにライバルと比較すると、アクアの内装は質感や収納の工夫といった点で、やや物足りない部分があるのは否めません。ただし、アクアのシンプルで機能的なデザインを好むユーザーもいるため、最終的には個人の好みが判断基準となります。
✅旧型オーナーから見た内装の変化
初代アクア(NHP10型)から新型アクア(MXPK1#型)に乗り換えた、あるいは乗り換えを検討しているオーナーの視点から見ると、内装は飛躍的に進化しています。
デザインの進化

初代アクアのセンターメーターは特徴的でしたが、視線移動が大きいという欠点もありました。新型では、一般的な運転席正面にメーターが配置され、視認性が大幅に向上しています。
また、ダッシュボード全体のデザインも、水平基調のモダンなものへと生まれ変わりました。大型のディスプレイオーディオが中央に配置されたことで、古臭さは完全に払拭され、先進的な印象を与えます。
質感の向上
初代の内装は、プラスチックの質感が非常にチープであるとの評価が多く聞かれました。新型もハードプラが多用されている点は同様ですが、シボ加工の工夫や部分的な加飾によって、初代と比較すれば質感は格段に向上しています。特に、Zグレードの本革巻きステアリングや合成皮革を用いたシートなどは、初代にはなかった上質さを感じさせます。
居住性の改善
新型はTNGAプラットフォームの採用により、ホイールベースが延長され、後席の足元スペースが拡大しました。これにより、旧型で不満点として挙げられていた後席の居住性が改善されています。
旧型オーナーから見れば、新型アクアの内装は質感、デザイン、居住性の全てにおいて、明確な進化を遂げていると感じられるはずです。
✅オプション装備で印象は変わるか
新型アクアの標準内装に不満がある場合、メーカーオプションを追加することで、ある程度は印象を向上させることが可能です。特に効果的なオプションをいくつか紹介します。
合成皮革パッケージ(Zグレードに設定)
これは、Zグレードの内装をさらに上質にするためのオプションです。シート表皮が標準の「合成皮革+ストライプ柄ファブリック」から、フル合成皮革に変更されます。
これにより、見た目の高級感が大きく向上するだけでなく、汚れが拭き取りやすいという実用的なメリットも生まれます。運転席にはパワーシートやシートヒーターも追加されるため、快適性も高まります。
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus

標準装備の7インチディスプレイオーディオを、10.5インチの大型ディスプレイに変更するオプションです(Z、Gに設定)。画面が大きくなることで、視認性が向上し、内装全体の先進的なイメージが強まります。ナビ機能も充実するため、実用性と見た目の両面で満足度の高いオプションと言えます。
カラーヘッドアップディスプレイ(Zに標準装備、Gにオプション)

運転に必要な情報をフロントガラスに投影する装備です。視線移動を最小限に抑えることができるため、安全運転に貢献します。コックピットの未来的な雰囲気を演出し、所有満足度を高めてくれるアイテムです。
これらのオプションは、追加費用が発生しますが、内装のチープ感を和らげ、より快適で満足度の高いカーライフを実現するためには有効な選択肢となります。
✅内装カスタムで不満は解消できる
メーカーオプションだけでは満足できない、あるいはもっと個性的な内装にしたいという場合は、社外品のカスタムパーツを活用することで、不満点を解消できる可能性があります。
シートカバー
内装の印象を最も大きく変えることができるのがシートカバーです。車種専用設計の製品を選べば、純正シートのようなフィット感が得られます。
素材も、本革調、スエード調、ファブリックなど多種多様で、色もブラック以外にブラウンやベージュ、レッドなど様々な選択肢があります。これを装着するだけで、車内の雰囲気は一変し、チープな印象を払拭できます。
インテリアパネル
ダッシュボードやドアスイッチ周り、シフトパネルなどに貼り付けることで、質感を向上させるパーツです。ピアノブラックや木目調、カーボン調など様々なデザインがあり、プラスチックの質感を隠し、手軽に高級感を演出できます。
フロアマット・ラゲッジマット
純正品以外にも、デザイン性の高い社外品のフロアマットが数多く販売されています。チェック柄や無地、毛足の長いものなど、好みに合わせて選ぶことで、足元からおしゃれな空間を演出できます。
これらのカスタムパーツをうまく組み合わせることで、新型アクアの内装を自分好みの空間に作り変えることが可能です。ただし、パーツの品質や取り付け精度によっては、かえって安っぽく見えてしまう可能性もあるため、製品選びは慎重に行う必要があります。
まとめ:新型アクアの内装はひどいのか!
- 新型アクアの内装がひどいと言われる主な理由は質感とデザイン
- ダッシュボードなどに多用される硬質プラスチックがチープとの指摘がある
- 肯定的な口コミは先進的なメーター周りや操作性に集中する傾向
- 内装色は基本的にブラックのみで選択肢が少ない
- 最上級グレードZでも内装の高級感は限定的という意見も
- シートの素材や質感はグレードによって大きく異なる
- 収納スペースは必要十分だがライバル車に劣る部分もある
- ライバル車の日産ノートは質感で、ホンダフィットは開放感で優位
- 旧型の初代アクアと比較すると内装はあらゆる面で大きく進化
- メーカーオプションの追加で内装の印象を向上させることは可能
- Zグレードの合成皮革パッケージは満足度の高いオプション
- 大型ディスプレイオーディオは先進性を高める効果がある
- シートカバーなどの社外品カスタムで雰囲気は一変させられる
- 最終的な評価は個人の価値観や車に求めるものによって変わる
- 購入前には必ず実車で内装の質感を確認することが最も重要