トヨタのライズは、コンパクトなサイズとSUVらしい力強いデザインで、発売以来高い人気を維持しているモデルです。しかし、その人気とは裏腹に、インターネット上では「トヨタのライズはダメ!」といった否定的な評判や、購入後に後悔したという声も少なくありません。
特に、内装が安っぽい、パワー不足を感じる、運転が疲れるといった具体的な不満や、デザインがダサいと一部の男性から評価されている現実があります。最悪の口コミを見てしまうと、購入をためらってしまうのも無理はないでしょう。
では、ダメな理由は何なのでしょうか。また、女性からの人気が高いという側面もあり、評判が悪いという噂だけが全てではないようにも思えます。
この記事では、なぜライズがダメと言われてしまうのか、その背景にある理由を実際の口コミや具体的なデメリットから徹底的に掘り下げます。
- ライズが「ダメ」と言われる具体的な理由
- 実際のユーザーによる口コミや評判の傾向
- 購入後に後悔しないためのチェックポイント
- ガソリン車とハイブリッド車の違いと選び方
トヨタのライズはダメ?と言われる評判の真相

- ネットで囁かれるダメな理由は何?
- 評判が悪いという噂は本当なのか検証
- 「最悪」とのワードも!?口コミから見えるリアルな評価
- 価格の割に内装が安っぽいとの指摘
- 高速道路で感じるパワー不足の問題

ネットで囁かれるダメな理由は何?

トヨタのライズが一部でダメと評価される背景には、単一の理由ではなく、複数の要因が絡み合っていると考えられます。人気車種であるため、利用者数に比例して様々な意見が表に出やすいという側面はありますが、それだけでは説明できない具体的な指摘が数多く存在します。
主な理由としては、まず走行性能に関する不満が挙げられます。特にガソリン車における発進時や高速道路での加速感、いわゆるパワー不足を指摘する声は少なくありません。また、カタログ燃費と実際の燃費の間に開きがあると感じるユーザーもいるようです。
次に、内装の質感についての評価です。車両価格を考慮すると、インパネ周りなどに使用されているプラスチック素材が安っぽいと感じるという意見が見受けられます。毎日触れる部分だからこそ、質感が気になる方にとってはデメリットになり得ます。
さらに、乗り心地や居住性、装備面での細かな不満もダメという評価につながっています。例えば、サスペンションが硬めで路面の凹凸を拾いやすい、後部座席が手狭である、兄弟車との価格差や装備内容に納得がいかないといった点です。これらの要素が複合的に組み合わさり、「期待外れだった」という感想につながっているのが現状です。
評判が悪いという噂は本当なのか検証

「ライズは評判が悪い」という噂は、一部のユーザーが抱く具体的な不満に基づいたものであり、完全に事実無根というわけではありません。ただし、全てのユーザーが同様の不満を抱いているわけではない、という点を理解しておくことが大切です。
悪い評判が立つ大きな要因の一つに、過去の認証不正問題が挙げられます。2023年にダイハツ工業による認証不正が発覚し、ライズのハイブリッド車も一時生産・出荷が停止されました。現在は生産が再開されていますが、この一連の出来事が車両の信頼性に対するイメージを損ない、評判に影響を与えたことは否定できません。
また、SNSや口コミサイトでは、個人の主観に基づいたネガティブな意見が拡散されやすい傾向があります。例えば、「期待していたよりも燃費が伸びない」「後部座席が狭くて家族には不評」といった声は、そのユーザーの利用環境や期待値に大きく左右されます。市街地走行がメインの方と、高速道路を長距離走行する方とでは、燃費やパワーに対する評価は全く異なるものになります。
したがって、「評判が悪い」という噂を鵜呑みにするのではなく、どのような点が、どのような理由で低く評価されているのかを冷静に見極める必要があります。
「最悪」とのワードも!? 口コミから見えるリアルな評価

購入を検討する上で特に気になるのが、「最悪」といった強い言葉を使った口コミです。こうした評価は、購入者が抱いていた期待と、実際の性能や品質との間に大きなギャップがあった場合に生まれることが多いです。
例えば、燃費性能に関する口コミでは、「カタログ燃費(WLTCモード:28.0km/L)を期待してハイブリッド車にしたが、実燃費は20km/Lに届かない。これならガソリン車で十分だった」というものがあります。もちろん運転スタイルや環境に左右されますが、カタログ値との乖離が大きいと感じ、裏切られた気持ちになる方もいるようです。
走行性能については、「高速道路での横風に弱く、ハンドルが取られて怖い思いをした」「登り坂でのパワー不足が深刻で、エンジン音がうるさいだけ」といった、安定性や静粛性への不満が見られます。コンパクトなボディサイズと車高の高さが、高速走行時の安定性に影響を与えている可能性が考えられます。
これらの「最悪」という口コミは、ライズが持つ特性や限界点を浮き彫りにしています。購入を検討する際は、デザインや価格といった魅力的な部分だけでなく、こうしたリアルな評価にも目を向け、自身の利用シーンと照らし合わせて許容できる範囲かどうかを判断することが、後悔しないための鍵となります。
価格の割に内装が安っぽいとの指摘

ライズの内装が「価格の割に安っぽい」という指摘は、特に多く見られる不満点の一つです。エントリーグレードが170万円台からという価格設定は魅力的ですが、その分、コストダウンの影響が内装の質感に現れていると感じるユーザーは少なくありません。
具体的には、ダッシュボードやドアトリムなどに硬質なプラスチック素材が多用されている点が挙げられます。触れた時の感触や見た目がチープに感じられ、上質感を求める方にとっては大きなマイナスポイントになります。最近では軽自動車でも質感の高い内装を持つモデルが増えているため、比較すると見劣りしてしまう面があるのかもしれません。
また、シートの素材やデザインについても、もう少し高級感が欲しいという声があります。特に上位グレードを選択した場合、車両価格は230万円を超えますが、それでも内装の基本的な質感は大きくは変わりません。そのため、支払う金額と得られる満足度が見合わないと感じてしまうようです。
ただし、スイッチ類の配置が機能的で使いやすい、収納スペースが豊富に用意されているといった実用面での評価は決して低くありません。質感をどこまで重視するかは個人の価値観によりますが、購入前には必ず実車に触れ、ご自身が納得できるレベルかどうかを確認することをお勧めします。
高速道路で感じるパワー不足の問題

ライズの走行性能、特に高速道路でのパワー不足は、購入後に後悔するポイントとして頻繁に挙げられます。ライズには複数のパワートレインが用意されていますが、それぞれに特性があり、特にガソリン車で力不足を感じる場面があるようです。
1.2L自然吸気エンジン(2WD)
街乗りでは十分な性能を発揮しますが、高速道路での合流や追い越しといった、瞬間的な加速が求められるシーンでは、やや力不足を感じる可能性があります。アクセルを深く踏み込むとエンジン音が大きくなるものの、期待するほどの加速感が得られにくいという意見が見られます。
1.0Lターボエンジン(4WD)
ターボ搭載により、自然吸気エンジンよりはパワフルな走りが可能です。しかし、これも車両重量に対して余裕があるとは言えず、特に乗車人数が多い場合や、勾配のきつい上り坂では、もう一押しパワーが欲しいと感じることがあるかもしれません。
1.2L e-SMART HYBRID(2WD)
モーター駆動によるスムーズで静かな加速が持ち味です。発進から中速域にかけては非常に軽快ですが、高速域での伸びやかさやパンチ力という点では、ガソリンターボ車を好む声もあります。
いずれのモデルにも共通して言えるのは、ライズが主に市街地走行を想定して設計されているということです。そのため、高速道路を頻繁に利用する方や、力強い走りを求める方は、購入前に必ず試乗を行い、ご自身の運転スタイルや主な走行環境で満足できる性能かどうかを確かめることが不可欠です。
購入後にトヨタのライズはダメだった!?と後悔しない為には!
- 長距離の運転 疲れると言われる理由!
- ダサい男の車というイメージは本当か?
- 女性に人気でも確認すべき注意点とは?
- 兄弟車ロッキーとの価格や装備の比較
- ディスプレイオーディオが標準でない点
- 結論としてトヨタのライズはダメなのか?

長距離の運転が疲れると言われる理由!

ライズで長距離を運転すると「疲れる」という声が聞かれます。この疲労感には、主に乗り心地とシート性能、そして運転支援機能の3つの要素が関係していると考えられます。
第一に、乗り心地です。ライズのサスペンションは、SUVらしいしっかりとしたハンドリングを実現するためか、やや硬めに設定されています。
これにより、舗装の綺麗な道路では安定した走りを見せますが、路面が荒れている場所や段差を乗り越える際には、ゴツゴツとした突き上げ感や細かな振動が伝わりやすくなります。この継続的な振動が、長時間の運転においてドライバーや同乗者の疲労につながる一因となります。
第二に、シートの性能です。ライズのシートは、街乗りでは特に問題ありませんが、長距離ドライブとなると、腰のサポート性やクッション性に物足りなさを感じる方もいるようです。
体がしっかりとホールドされないと、無意識のうちに姿勢を保とうとして筋肉が緊張し、疲れやすくなります。特に後部座席は、スペースの制約もあって快適性が高いとは言えず、同乗者から不満の声が上がる可能性も否定できません。
最後に、運転支援機能です。全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、最上級グレードの「Z」にしか設定されません(一部オプション)。
この機能があれば高速道路での運転負荷を大幅に軽減できますが、それ以外のグレードでは利用できないため、長距離移動が多い方は疲れを感じやすいかもしれません。
ダサい男の車というイメージは本当か?

ライズのデザインについて、「ダサい」と感じる男性がいる、というイメージは確かに存在します。しかし、これはデザインの評価が個人の主観に大きく左右されるためであり、全ての男性がそう感じているわけではありません。むしろ、その個性的なデザインを好む声も多数あります。
「ダサい」と感じる意見の背景には、トヨタのデザインアイコンである「キーンルック」を強調した、大きく角張ったフロントグリルが挙げられます。このデザインが「ゴツすぎる」「威圧感が強い」といった印象を与え、洗練さに欠けると評価されることがあります。
都会的でスタイリッシュなデザインのSUVが増える中で、ライズの持つアクの強いタフな雰囲気は、好みがはっきりと分かれるポイントです。
一方で、このデザインを肯定的に捉える意見も多くあります。「コンパクトなサイズなのに、兄貴分のRAV4を彷彿とさせる迫力があって良い」「他の車と見間違えない個性的なデザインが好き」といった声です。存在感を重視する方や、SUVらしい力強さを求める方にとっては、ライズのデザインは非常に魅力的に映ります。
このように、デザインの評価は賛否両論です。「ダサい」という一部のイメージだけで判断するのではなく、必ずご自身の目で実車を確認し、好みに合うかどうかを判断することが何よりも大切です。
女性に人気でも確認すべき注意点とは?

ライズが女性から人気を集めているのは事実です。全長4m以下、全幅も5ナンバーサイズに収まるコンパクトなボディは、日本の狭い道路事情でも運転しやすく、見晴らしの良いアイポイントも安心感につながります。デザインも個性的で、カラーバリエーションが豊富な点も支持される理由でしょう。
しかし、女性がオーナーになる場合でも、事前に確認しておくべき注意点がいくつか存在します。
後部座席と荷室の広さ
日常の買い物程度であれば十分なスペースですが、家族でのお出かけや、チャイルドシートを設置する際には注意が必要です。
後部座席は足元空間が広いとは言えず、チャイルドシートを取り付けると、前の席のポジションが制限されることがあります。また、ベビーカーなど大きな荷物を積む場合、荷室の広さが十分かどうか、実際に試してみることをお勧めします。
乗り心地
前述の通り、ライズはやや硬めの乗り心地です。小さなお子様を乗せる機会が多い場合、路面の凹凸による揺れが気になるかもしれません。特に後部座席は前席よりも揺れを感じやすいため、試乗の際には後部座席の乗り心地もチェックすることが重要です。
安全装備のグレード差
衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な安全装備「スマートアシスト」は搭載されていますが、より高度な運転支援機能は上位グレードにしか設定されていません。
例えば、駐車を支援する「パノラミックビューモニター」や、高速走行を楽にするACCなどは、グレードによって装備の有無が異なります。ご自身の運転スタイルに必要な装備が含まれているか、事前に確認しておきましょう。
兄弟車ロッキーとの価格や装備の比較

ライズの購入を検討する上で、必ず比較対象となるのが兄弟車であるダイハツ「ロッキー」です。この2台は基本設計を共有しており、いわばエンブレムや一部のデザインが違うだけの関係ですが、価格や装備内容には見過ごせない違いが存在します。
最も注目すべきは、エントリーグレードの価格設定です。
車種 | グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
トヨタ ライズ | X | 2WD | 1,717,000円 |
ダイハツ ロッキー | L | 2WD | 1,677,000円 |
このように、ほぼ同じ内容の車でありながら、エントリーグレードではライズの方が40,000円高く設定されています。走行性能や燃費に差はないため、単純なコストパフォーマンスで考えればロッキーに分があると言えます。
また、装備面でも違いが見られます。例えば、ロッキーは最も安価なグレード「L」でも衝突被害軽減ブレーキを含む安全運転支援システム「スマートアシスト」が標準装備です。一方、ライズの最廉価グレード「X」では、スマートアシストがオプション扱いにもならず、装着することができません(※2024年7月時点)。
もちろん、上位グレードになると装備内容の違いから価格差が逆転する場合もありますし、デザインの好みやトヨタブランドへのこだわりも選択の重要な要素です。
しかし、できるだけ費用を抑えたい、あるいは安全装備を重視したいと考えるのであれば、兄弟車であるロッキーの存在を無視することはできません。両方のカタログをよく比較し、ディーラーで見積もりを取ってみることを強くお勧めします。
ディスプレイオーディオが標準でない点

近年のトヨタ車では、スマートフォンと連携してナビアプリや音楽再生が利用できる「ディスプレイオーディオ」が標準装備されるのが一般的です。実際に、ライズよりも価格の安い「ヤリス」にも標準で搭載されています。
しかし、ライズはダイハツが生産を担当するOEM車であるためか、このディスプレイオーディオが全グレードで標準装備ではなく、メーカーオプション扱いとなっています。この点は、購入後に「知らなかった」と後悔する可能性が非常に高い、重要な注意点です。
「トヨタの車なら、当然ディスプレイオーディオは付いているだろう」という思い込みで商談を進めてしまうと、納車されてからカーナビ機能がないことに気づく、という事態になりかねません。
もちろん、オプションで9インチのディスプレイオーディオを選択することは可能です。また、オーディオレス仕様を選んで、市販のカーナビを取り付けるという選択肢もあります。いずれにしても、ナビゲーション機能やオーディオ機能を利用するためには、車両本体価格とは別に追加の費用が発生するということを認識しておく必要があります。
商談の際には、オーディオやナビゲーションに関する装備について、担当者としっかりと確認することが、無用なトラブルや後悔を避けるために不可欠です。
結論として、トヨタのライズはダメなのか?
この記事を通じて、トヨタのライズがダメ!と言われる様々な側面を検証してきました。では、最終的にライズは購入すべきではない車なのでしょうか。その答えは、購入者が何を重視するかによって大きく異なります。以下のポイントを参考に、ご自身のカーライフに合うかどうかを判断してください。
- ライズは人気車種だが、否定的な評判も少なくない
- ダメと言われる主な理由は、内装の質感、パワー不足、乗り心地
- 硬質なプラスチックを多用した内装は安っぽいと感じる可能性がある
- 高速道路や登坂路では、特にガソリン車で力不足を感じる場面がある
- 硬めのサスペンションは、路面状況によって乗り心地が悪いと感じることがある
- カタログ燃費と実燃費の乖離に不満を持つユーザーも存在する
- 過去の認証不正問題が、車両の信頼性イメージに影響している
- デザインは個性的で、力強いスタイルを好む層からの評価は高い
- 一方で、フロントマスクのデザインが「ダサい」という意見もある
- 5ナンバーサイズで取り回しが良く、市街地での運転はしやすい
- 女性からの人気も高いが、後部座席の広さには注意が必要
- 兄弟車ダイハツ「ロッキー」の方が、エントリーグレードは安価に設定されている
- 近年のトヨタ車と異なり、ディスプレイオーディオは標準装備ではない
- 購入前には、必ずガソリン車とハイブリッド車の両方に試乗することが推奨される
- 自身の主な利用シーンを想定し、走行性能や乗り心地を体感することが後悔を避ける鍵となる

