トヨタのコンパクトミニバン、シエンタの購入を検討中で、特に「シエンタ 5人乗り 欠点」について詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
シエンタは家族での利用やアウトドアなど、幅広いシーンで活躍する人気の車種ですが、本当に自分のライフスタイルに合っているのか、購入してから失敗や後悔をしないか心配になるものです。
5人乗りと7人乗りどっちが良いのかという選択肢から、荷室サイズやシートアレンジ、そしてフルフラットにした際の車中泊の快適性に至るまで、気になる点は多岐にわたります。
また、5人乗り後部座席のリクライニング機能や、室内が狭いと感じることはないか、実際の評価や口コミも判断材料として大切です。さらに、燃費に優れたハイブリッドモデルの存在や、一番売れているグレード、お得な中古車の価格についても知っておきたい情報でしょう。
- 5人乗りと7人乗りの明確な違い
- 5人乗りの具体的なメリットとデメリット
- 車中泊や荷物積載など用途別の適性
- グレード選びや中古車購入時の注意点
シエンタの5人乗りの欠点と基本スペック
- 5人乗りと7人乗りはどっちを選ぶべき?
- 荷室サイズの比較とそれぞれの特徴
- シートアレンジとフルフラットの使い勝手
- 5人乗りでの車中泊は快適にできる?
- 後部座席のリクライニング機能と乗り心地
- 室内は狭い?後悔しないためのポイント
5人乗りと7人乗りはどっちを選ぶべき?

シエンタを選ぶ際に、多くの方が最初に悩むのが5人乗りと7人乗りのどちらを選択するかという点です。この選択は、ご自身のライフスタイルや車の利用シーンを具体的にイメージすることが鍵となります。
まず、7人乗りモデルの最大のメリットは、やはり最大7名まで乗車できる柔軟性です。
ご両親や友人を乗せる機会が多い方、お子様の友達を乗せて送迎する可能性がある方にとっては、いざという時に対応できる安心感があります。ただし、3列目シートを使用すると荷室空間が大幅に制限されるため、7人乗車時の荷物積載には工夫が必要です。
一方、5人乗りモデルは、3列目シートがない分、広大で使いやすい荷室空間が魅力です。
日常的に多くの荷物を積む方や、キャンプや釣りといったアウトドアアクティビティを趣味にしている方には、5人乗りの方が適していると考えられます。また、車両重量が7人乗りよりわずかに軽いため、燃費性能にも若干のメリットがあります。
したがって、「たまにでも6人以上乗る可能性があるか」が大きな判断基準になります。乗車人数を最優先するなら7人乗り、荷室の広さや積載能力を重視するなら5人乗りが、それぞれおすすめの選択肢と言えます。
荷室サイズの比較とそれぞれの特徴

5人乗りと7人乗りの最も大きな違いの一つが、荷室のサイズと使い勝手です。見た目の車体サイズは同じでも、室内の設計思想が異なるため、荷室の寸法には明確な差が生まれます。
特に注目すべきは、2列目シートまで倒して荷室を最大化した際の荷室長です。以下の表で具体的な数値を比較してみましょう。
項目 | 5人乗り | 7人乗り |
荷室長(通常時) | 840mm | 990mm (3列目収納時) |
荷室長(最大時) | 2,045mm | 1,525mm |
荷室高 | 1,055mm | 1,105mm |
荷室幅 | 1,265mm | 1,265mm |
荷室フロア高 | 565mm | 505mm |
表からわかる通り、荷室を最大に活用した場合、5人乗りの方が7人乗りよりも約52cmも長いスペースを確保できます。この差は非常に大きく、長尺のキャンプ用品や自転車などを積む際に、積載の可否を分けるほどの違いとなる場合があります。
通常時(7人乗りは3列目収納時)の荷室長は7人乗りの方が長いですが、これは7人乗りの2列目シートがスライド可能なためです。しかし、大きな荷物を積むシーンを想定するならば、5人乗りの圧倒的な荷室長が大きなアドバンテージとなることは間違いありません。
シートアレンジとフルフラットの使い勝手

荷室サイズと密接に関連するのが、シートアレンジの多様性と、荷室をフラットにした際の使い勝手です。シエンタはどちらのモデルも多彩なシートアレンジが可能ですが、その機構とアレンジ後の状態に違いがあります。
5人乗りのチルトダウン機構
5人乗りモデルの2列目シートは、「チルトダウン機構」を採用しています。これは、背もたれを前に倒すだけのシンプルな操作でシートを格納できる仕組みです。
この機構の最大のメリットは、格納した際に荷室の床面と段差のない、完全なフルフラット空間が生まれる点です。凹凸や隙間がほとんどないため、荷物が安定しやすく、車中泊の際にも快適な就寝スペースを作りやすい構造になっています。
7人乗りのタンブル機構
対して7人乗りモデルの2列目シートは、「タンブル機構」を備えています。これは背もたれを倒した後に、座面ごと前方に跳ね上げるように格納する方式です。この方式により、3列目シートへのアクセスが容易になります。
しかし、2列目と3列目を両方格納して荷室を最大化した際、床面に折りたたんだシートによる凹凸や隙間ができてしまいます。この段差は、荷物を積む際に少し工夫が必要になったり、車中泊をする上では快適性を損なう要因になったりする可能性があります。
以上のことから、荷物を積むことや車中泊を主目的とする場合、使い勝手の面では5人乗りの方が優れていると言えます。
5人乗りでの車中泊は快適にできる?

近年、人気の高まっている車中泊ですが、シエンタの5人乗りモデルはこの用途に非常に適した一台です。その理由は、前述の通り、シートアレンジによって生まれる広大でフラットな空間にあります。
2列目シートをチルトダウンさせることで、荷室長は最大2,045mmに達します。これは身長が高い男性でも足を伸ばして横になれる十分な長さです。
加えて、床面がフラットであるため、市販のマットなどを敷くだけで、快適なベッドスペースが完成します。車内の高さも十分に確保されているので、座って着替えたり、荷物を整理したりする際にも圧迫感を感じにくいでしょう。
一方で、7人乗りモデルは最大荷室長が1,525mmと短く、床面に段差も生じるため、そのままの状態で大人が快適に就寝するのは難しいかもしれません。荷室の使い勝手を向上させるオプションのラゲージボードなどを活用する必要が出てきます。
したがって、シエンタで本格的な車中泊を楽しみたいと考えている方には、迷わず5人乗りモデルをおすすめします。
後部座席のリクライニング機能と乗り心地

シエンタの欠点として、インターネット上の口コミなどで時折指摘されるのが、5人乗りモデルの2列目シートの乗り心地です。これは、シートの格納方式の違いに起因する部分があります。
5人乗りの2列目シートは、フラットな荷室を作るために、7人乗りに比べて座面や背もたれのクッションが硬めに作られていると言われています。そのため、長時間のドライブでは7人乗りの方が快適に感じるという意見もあります。
また、5人乗りの2列目シートは固定式で、前後スライド機能がありません。これも快適性においてデメリットと感じる方がいるかもしれません。
ただ、実際の乗り心地の感じ方には個人差が大きく、「全く気にならない」「言われなければ違いが分からない」という声も多数存在します。こればかりは、実際に試乗してご自身で確かめてみるのが最も確実な方法です。
後部座席に人を乗せる機会が多い方は、この乗り心地の違いを一つの判断材料として考慮に入れておくと良いでしょう。
室内は狭い?後悔しないためのポイント

シエンタは5ナンバーサイズのコンパクトなミニバンであり、その取り回しの良さが大きな魅力です。しかし、その反面、「室内が狭いのではないか」と懸念する声もあります。
特に3列シートの7人乗りモデルでは、3列目のスペースは大人が長時間過ごすには窮屈に感じるかもしれません。日常的に6〜7人で乗車する使い方を想定している場合、より大きなMクラスミニバンなどを検討した方が後悔は少ない可能性があります。
しかし、5人乗りモデルに関しては、2列目シートの足元空間に大きなゆとりがあります。1列目と2列目のシート間距離は1,000mmを確保しており、これはクラストップレベルの広さです。
買い物かごを足元に置けるほどのスペースがあり、大人でもリラックスして座ることができます。
シエンタで「狭い」と後悔しないためのポイントは、車のサイズに対する期待値を正しく持つことです。大きなミニバンと同等の広さを求めるのではなく、「コンパクトなサイズでありながら、最大限の空間効率を実現している車」と理解すれば、その居住性の高さに満足できるはずです。
購入前に知るべきシエンタの5人乗りの欠点
- ハイブリッドモデルの燃費と実用性
- 一番売れているグレードとその理由は?
- 実際の評価・口コミをチェック
- 中古車の価格相場と選び方のコツ
- シエンタ 5人乗り 欠点を総括!本当の欠点はある?
ハイブリッドモデルの燃費と実用性

シエンタにはガソリンモデルとハイブリッドモデルがラインナップされており、どちらを選ぶかも大きな選択の一つです。特にハイブリッドモデルは、その優れた燃費性能が大きな魅力となっています。
ハイブリッドモデル(2WD)のWLTCモード燃費は28.8km/L(5人乗り)と、このクラスのミニバンとしてはトップクラスの数値を誇ります。
ガソリン価格の高騰が続いている昨今、この燃費の良さは日々の維持費を抑える上で非常に大きなメリットとなります。また、モーター走行時の静粛性の高さや、スムーズな加速感もハイブリッドならではの魅力です。
一方、デメリットとしては、ガソリンモデルに比べて車両本体価格が数十万円高くなる点が挙げられます。この価格差をガソリン代の節約分で回収するには、ある程度の走行距離が必要になります。年間の走行距離が短い方の場合、ガソリンモデルの方がトータルコストで有利になる可能性も考えられます。
ご自身の年間走行距離や、静粛性といった付加価値にどれだけ魅力を感じるかを考慮して、最適なパワートレインを選択することが大切です。
一番売れているグレードとその理由は?

かつてのシエンタは7人乗りが圧倒的に人気でしたが、現行モデルではライフスタイルの多様化を反映し、5人乗りと7人乗りの販売比率はほぼ同程度となっています。
その中で、一番売れている人気のグレードは、最上位の「Z」です。Zグレードが選ばれる主な理由は、装備の充実度と内外装の質感の高さにあります。
例えば、ZグレードではLEDヘッドランプや上級ファブリックシート表皮が標準装備となるほか、ハンズフリーデュアルパワースライドドアや天井サーキュレーターといった快適装備を選択できるなど、満足度の高い仕様となっています。
エントリーモデルの「X」やスタンダードモデルの「G」もコストパフォーマンスに優れていますが、「どうせ乗るなら快適で見た目も良いものを」と考える方が多く、結果としてZグレードの人気が高まっているようです。

実際の評価・口コミをチェック

シエンタの購入を検討する上で、実際に所有しているユーザーの生の声は非常に参考になります。ここでは、よく見られる評価や口コミをまとめてみます。
ポジティブな評価
- 「燃費が非常に良く、お財布に優しい」
- 「5ナンバーサイズで運転しやすく、狭い道でも安心」
- 「スライドドアは子供の乗り降りに便利」
- 「5人乗りは荷室が広くて、とにかく荷物がたくさん積める」
ネガティブな評価・注意点
- 「大人数で乗ると、坂道でパワー不足を感じることがある」
- 「電動パーキングブレーキが非搭載なのが残念」
- 「5人乗りの2列目シートは、やはり少し硬く感じる」
- 「内装の質感がもう少し高ければ嬉しい」
これらの口コミから、シエンタは燃費や取り回しの良さ、スライドドアの利便性といった実用面で高く評価されていることがわかります。一方で、走行性能や一部の先進装備、内装の質感については、改善を望む声もあるようです。これらの点を理解した上で検討を進めると、購入後のギャップを減らすことができるでしょう。
中古車の価格相場と選び方のコツ

新車にこだわらないのであれば、中古車も魅力的な選択肢となります。特に現行型(3代目)シエンタは人気が高く、中古車市場にも良質な車両が流通し始めています。
中古車を選ぶ際の最大のメリットは、新車よりも価格を抑えられる点です。同じ予算であれば、新車では手の届かなかった上位グレードや、オプションが充実した車両を狙うことも可能になります。
中古車選びで後悔しないためのコツは、まず信頼できる販売店を選ぶことです。保証制度が充実しているディーラー系の認定中古車などは、初めて中古車を購入する方でも安心感が高いでしょう。
また、車両の状態をしっかり確認することも大切です。年式や走行距離はもちろん、修復歴の有無や、整備記録簿がきちんと残っているかなどをチェックしましょう。
特に5人乗りモデルは、アウトドアなどでタフに使われていた可能性も考えられます。荷室の状態やシートの汚れなども含め、内外装を細かく確認することをおすすめします。
シエンタの5人乗りの欠点のまとめ!これで後悔はしない!
- シエンタ5人乗りは荷室の広さと使い勝手を最優先する人向けの選択肢
- 最大の欠点は乗車定員が5名に限定されること
- 6人以上乗る可能性が少しでもあるなら7人乗りが無難
- 2列目シートが固定式でスライドしない
- 2列目シートのクッションが7人乗りより硬いという意見がある
- シートの乗り心地は個人差が大きいため試乗での確認が必須
- 電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能が非搭載
- 大人数乗車時や坂道ではパワー不足を感じる場面も
- 3列目がない分、車両重量が軽く燃費が良い
- シートアレンジで完全なフルフラット空間を実現できる
- 凹凸のない荷室は車中泊に最適
- 最大荷室長は2mを超え、長尺物も積載可能
- 7人乗りと比較して車両価格が4万円安い
- 5ナンバーサイズのため運転や駐車がしやすい
- 購入後の後悔を避けるには利用シーンの明確化が最も重要