トヨタから待望の新型ランクルFJが発表されました。その最新情報の中でも、特にデザインの印象を大きく左右する、ランクルFJの丸目と角目の比較に関心が集まっています。
この記事では、標準仕様とカスタマイズ仕様のデザインの違いに加え、注目のボディサイズ、気になる予約時期や価格設定、さらにはディーゼルやMT設定の有無、ハイブリッドの可能性と燃費性能、そして使い勝手の良い内装に至るまで、ランクルFJに関する情報を徹底的に解説します。
- ランクルFJの丸目と角目のデザインの違い
- 新型ランクルFJのスペックや内装の詳細
- ディーゼルやハイブリッドなどパワートレインの展開
- 予想される価格帯と予約開始の時期
ランクルFJの丸目と角目を徹底比較!

- 新型ランクルFJの最新情報
- 注目されるボディサイズ
- ランクルFJの内装の特徴
- 2.7Lガソリンエンジン搭載
- ディーゼルやMT設定はある?
- ハイブリッドと燃費性能
🚘新型ランクルFJの最新情報

トヨタ自動車は2025年10月21日、新型「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開しました。これはグローバルモデルとして展開され、日本での発売は2026年の年央が予定されています。
ランドクルーザーシリーズは、現在フラグシップの「300シリーズ」、ヘビーデューティな「70シリーズ」、そして中核モデルの「250シリーズ」という3つのラインナップで展開されています。
新しく加わったランクルFJは、これまでのランクルが培ってきた「信頼性・耐久性・悪路走破性」という核となる価値はそのままに、「Freedom&Joy(自分らしく楽しむ自由)」という新たな価値を提供するモデルとして位置づけられています。
🚘注目されるボディサイズ

ランクルFJの大きな特徴は、そのコンパクトなボディサイズにあります。発表された主要諸元は、全長4,575mm、全幅1,855mm、全高1,960mm、ホイールベースは2,580mmです。
これは、中核モデルであるランクル250(VXガソリンモデル)と比較すると、全長で350mm、全幅で125mmもコンパクトになっています。その一方で全高は35mm高くなっており、「サイコロをモチーフとした」と表現される直方体のデザインが際立っています。
特にホイールベースは、ランクル250の2,850mmと比較して270mmも短縮されました。これにより、最小回転半径は5.5mを実現しています。ランクル250の6.0mと比べると、市街地や林道などでの取り回しの良さが格段に向上していると考えられます。
項目 | 新型ランクルFJ | ランドクルーザー250 (VX) | 差分 |
全長 | 4,575mm | 4,925mm | -350mm |
全幅 | 1,855mm | 1,980mm | -125mm |
全高 | 1,960mm | 1,925mm | +35mm |
ホイールベース | 2,580mm | 2,850mm | -270mm |
最小回転半径 | 5.5m | 6.0m | -0.5m |
🚘ランクルFJの内装の特徴

ランクルFJの内装は、機能性と実用性を最優先したデザインが採用されています。
車両の姿勢をドライバーが認識しやすいよう、インストゥルメントパネルは水平基調でデザインされました。また、視点移動が少なくなるようモニターやスイッチ類が集約されており、安全運転に貢献します。
オフロード走行も視野に入れ、悪路でも路面を見下ろしやすいようにベルトライン(サイドウィンドウの下端)は低く設計されています。さらに、エアコンパネルやオーディオの操作部には、手袋をしたままでも確実に操作できる大型のハードスイッチやダイヤルが備わっています。
ちなみに、パーキングブレーキには電動式ではなく、手引きの機械式が採用されており、これもランクルらしい質実剛健さを感じさせる部分です。
🚘2.7Lガソリンエンジン搭載

ランクルFJに搭載されるパワーユニットは、「2TR-FE型」と呼ばれる直列4気筒2.7リッターガソリンエンジンです。
このエンジンは、ランクル250の一部グレードにも搭載されているものと基本的に同型で、最高出力120kW(163PS)、最大トルク246N・mを発生します。スペック表記はランクル250と同様ですが、ランクルFJ用に細かな調整が加えられています。
組み合わせられるトランスミッションは、6速AT(6 Super ECT)のみとなります。
🚘ディーゼルやMT設定はある?
力強い走りを期待する方や、オフロード走行を本格的に楽しみたい方からは、ディーゼルエンジンやマニュアルトランスミッション(MT)の設定を望む声があるかもしれません。
しかし、2025年10月の世界初公開時点では、パワートレインは前述の2.7リッターガソリンエンジンと6速ATの組み合わせのみとアナウンスされています。
現時点では、ディーゼルモデルやMTモデルの日本市場への導入に関する公式な情報はありません。
🚘ハイブリッドと燃費性能
環境性能や購入後の維持費を重視するユーザーにとって、ハイブリッド(HEV)モデルの有無や具体的な燃費性能は大きな関心事です。
パワートレインは2.7Lガソリンエンジンのみと発表されており、ハイブリッドモデルの設定は現時点ではありません。
また、燃費に関する具体的な数値(WLTCモード燃費など)も未発表です。
ただし、朗報もあります。ランクルFJの車両重量は、同じ2.7Lガソリンエンジンを積むランクル250(車両重量 約2,240kg)と比較して、約200kg軽い、およそ2,040kg程度になるとのことです。この大幅な軽量化により、ランクル250を上回る優れた燃費性能と、より軽快な動力性能が期待されます。
ランクルFJの丸目と角目で仕様がガラリと変わる!
- 標準とカスタムの丸目・角目 比較
- IMVシャシー採用のメリット
- カスタマイズの可能性
- 予約開始時期と価格設定
- ランクルFJ 丸目と角目のまとめ
🚘標準とカスタムの丸目・角目 比較

ランクルFJのデザインにおいて、ユーザーの好みが最も分かれるのがヘッドライトの形状で今回発表された標準仕様モデルは、シャープで現代的な印象を与える「角目」デザインのヘッドライトを採用しています。
一方で、ジャパンモビリティショー2025のトヨタブースでは、「海外カスタマイズ仕様」として「丸目」ヘッドランプを装着したモデルも同時に展示されました。こちらは歴代のランドクルーザーを彷彿とさせる、クラシカルで愛らしい印象を与えます。
トヨタによると、標準仕様が角目であり、この丸目ヘッドランプはオプションやカスタマイズアイテムとして、モデルライフの途中で順次導入していく予定とされています。
購入時にどちらのデザインを選ぶか、あるいは購入後にカスタマイズするかは、ユーザーにとって大きな選択のポイントとなりそうです。
🚘IMVシャシー採用のメリット

ランクルFJは、ランクル300や250が採用する最新のTNGA GA-Fプラットフォームとは異なり、「IMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)」のシャシーを採用しています。
このIMVプラットフォームは、ピックアップトラックのハイラックスやSUVのフォーチュナー(海外専売車)など、主に新興国の荒れた道路で長年にわたり実績を積んできたラダーフレームシャシーです。
信頼性とメンテナンス性

IMVシャシーを採用する最大のメリットは、世界中の過酷な環境で鍛え上げられた、非常に高い信頼性と耐久性にあります。
サスペンション形式は、フロントがダブルウイッシュボーン式、リアがトレーリングリンク車軸式となっており、構造がシンプルでメンテナンス性に優れる点も強みです。
コストと生産体制
また、IMVは「需要のある地域で生産」することを前提としたグローバル戦略車であり、生産効率が非常に高い点も特徴です。
ランクルFJは、IMVの生産国の一つであるタイのバンポー工場で生産され、日本へは輸入車として導入されます。このIMVシャシーの採用が、後述するアフォーダブル(手頃)な価格設定にも大きく寄与していると考えられます。
🚘カスタマイズの可能性

ランクルFJは、購入後にオーナーが自分らしくカスタマイズして楽しむことも前提に設計されています。
前述の通り、オプションとして丸目ヘッドランプの導入が予定されているほか、フロントバンパーやリアバンパーのコーナー部分は意図的に分割タイプが採用されています。
これは、万が一オフロード走行などで破損した場合に、壊れた部分だけを交換できるようにすることで修理コストを抑える配慮です。同時に、この構造はカスタマイズパーツへの交換も容易にします。
実際に海外カスタマイズ仕様の展示車では、シュノーケルや専用サイドステップ、アルミホイール、リアドアに取り付けられたユーティリティラックなどが装着されていました。今後、オフロードスタイルをさらに強化する多様な純正・社外アイテムの登場が大いに期待されます。
🚘予約開始時期と価格設定

購入を検討する上で最も重要な情報が、予約開始の時期と車両価格です。
まず、日本での発売時期は「2026年の年央を予定している」と公式にアナウンスされました。具体的な予約開始の日程については、現時点では未定ですが、2026年に入ってから順次発表されるものと見られます。
次に価格ですが、こちらも現時点では未発表です。
ただし、トヨタからは「ランクル250よりアフォーダブル(手頃)なもの」「現行シリーズの最安値をめざす」というヒントが示されています。
現在のランドクルーザーシリーズにおける最安モデルは、ランクル70の480万円(税込)です。ランクルFJは、この価格を下回る戦略的な価格設定がなされる可能性が示唆されており、正式な価格発表に大きな注目が集まっています。
🚘ランクルFJへの小さな疑問~Q&A~

ランクルFJの丸目と角目買いはどっち!まとめ
- 新型ランクルFJが2025年10月に世界初公開
- 日本での発売は2026年央を予定
- ランクルFJには丸目と角目のデザインが存在
- 標準仕様のヘッドライトは「角目」デザインを採用
- 「丸目」はカスタマイズ仕様として導入予定
- ボディサイズはランクル250より大幅にコンパクト
- ホイールベース短縮により最小回転半径は5.5mを実現
- シャシーは高い信頼性を持つIMVプラットフォーム
- エンジンは2.7Lガソリンエンジン(2TR-FE型)を搭載
- トランスミッションは6速ATのみの設定
- ディーゼルエンジンの設定は現時点ではない
- マニュアルトランスミッション(MT)の設定も現時点ではない
- ハイブリッドモデルの設定も現時点ではない
- 車重はランクル250比で約200kg軽量化
- 価格はランクル70の480万円を下回る可能性
- 生産はタイの工場が担う輸入車となる
- 内装は実用性を重視したハードスイッチを採用
- バンパーは修理やカスタムがしやすい分割式