市場には多くの魅力的なミニバンが存在しますが、エスクァイアの中古車購入を検討しているものの、買ってはいけないという評判や後悔する理由が気になり、決断できずにいる方は多いのではないでしょうか。
燃費性能や故障のリスク、さらにはノアやヴォクシーとの比較など、気になる点は尽きません。
- エスクァイアが市場で「中途半端」と評価される具体的な理由
- 購入後に後悔しないために知っておくべき装備と機能の限界
- 中古車市場における価格の妥当性と競合車種との比較
- 長く乗り続けるために注意すべき故障リスクとメンテナンスのポイント
エスクァイアを買ってはいけないと言われる理由と評価

- 買って後悔する理由と中途半端な装備
- 内装は高級か安っぽいかの評判
- 乗り心地と静粛性は期待外れか
- 燃費は悪いのかガソリン車の実燃費
- 生産終了した理由と不人気の真相
買って後悔する理由と中途半端な装備

エスクァイアが一部のユーザーから厳しい評価を受けている最大の要因は、その立ち位置と装備内容のミスマッチにあります。
「ワンランク上の高級感」を掲げて登場したにもかかわらず、機能面において兄弟車であるノアやヴォクシーとの差別化が不十分であった点は否めません。特に、ライバル車が進化を続ける中で、設計の古さが目立つ装備が見受けられます。
最も指摘されるのが、現代の高級ミニバンでは必須とも言える「電動パーキングブレーキ」および「オートブレーキホールド」機能の欠如です。
日産セレナやホンダステップワゴンといった競合車がこれらの機能を順次採用し、信号待ちでの疲労軽減や先進的な運転感覚を提供していた時期においても、エスクァイアは足踏み式パーキングブレーキを継続しました。
この点は、日常的な使い勝手において「古臭い」という印象を与えるだけでなく、全車速追従機能付きクルーズコントロール(停止保持機能)の実装を阻む要因ともなりました。
また、最上級グレードである「Gi」を選択しても、運転席や助手席のパワーシート、ポジションメモリー機能といった、いわゆる高級車に期待される装備が採用されなかったことも、購入後の満足度を下げる要因となっています。
価格帯が高めに設定されているにもかかわらず、得られる機能的メリットが少ないと感じるユーザーが、「これならノアで十分だった」「期待外れだった」と後悔するケースが散見されます。したがって、エスクァイアを検討する際は、外観の豪華さだけでなく、日々の運転で直面する機能的な制約を十分に理解しておくことが求められます。
内装は高級か安っぽいかの評判

内装の質感については、オーナーの好みや以前乗っていた車種によって評価が大きく分かれるポイントです。
エスクァイアは「Gi」グレードを中心に、合成皮革を多用したインテリアを採用しており、特にブラックやバーガンディといった落ち着いた色調のコーディネートは、ノアやヴォクシーのカジュアルな雰囲気とは一線を画す「大人の空間」を演出しています。
天井まで黒で統一された室内や、金属調の加飾パーツなどは、視覚的な高級感を演出する上で一定の成功を収めており、所有欲を満たす要素として評価されています。
しかし、細部まで目を凝らすと、コストダウンの影響が見え隠れするという指摘も少なくありません。ダッシュボードの下部やドアパネルの下半分など、手に触れる機会の多い場所に硬質プラスチックが広範囲に使用されており、これが「安っぽい」という感想につながっています。
アルファードやヴェルファイアクラスからのダウンサイジングを検討しているユーザーにとっては、このプラスチック感の強さが妥協点として映る可能性が高いと言えます。
シート表皮に使用されている「昇温降温抑制機能付」の合成皮革は、機能面では優れているものの、本革のようなしっとりとした手触りを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。ただし、小さな子供がいる家庭にとっては、ファブリックシートよりも汚れを拭き取りやすく、メンテナンス性に優れるという実用的なメリットがあります。
内装の評価は「見た目の雰囲気」を重視するか、「素材の質感」を重視するかによって大きく異なるため、写真だけで判断せず、実車で肌触りや質感を確かめるプロセスが不可欠です。
乗り心地と静粛性は期待外れか

「高級ミニバン」というキャッチコピーから、クラウンやレクサスのような静粛性やしなやかな乗り心地をイメージしていると、実際の走行フィールに失望する可能性があります。
エスクァイアの基本骨格は80系ノア・ヴォクシーと完全に同一であり、サスペンションのチューニングや遮音材の配置に関しても、エスクァイア専用の特別な大幅改良が施されているわけではありません。
実際の走行シーンでは、荒れた路面での突き上げ感や、高速道路でのロードノイズが室内に入ってくる場面があります。特に後席においては、ミニバン特有のボディ剛性の限界や、スライドドア開口部の大きさからくる微振動を感じることがあり、これが「普通のミニバンと変わらない」という評価につながっています。
もちろん、日常の街乗りレベルでは必要十分な快適性が確保されていますが、「高級車」としての乗り味を過度に期待するのは禁物です。
一方で、ハイブリッドモデルに関しては、発進時や低速走行時の静粛性が高く評価されています。モーター走行時の滑らかさは、ガソリン車にはない上質感をもたらし、エスクァイアのキャラクターに合致しています。
もし乗り心地や静粛性を重視するのであれば、ガソリン車ではなくハイブリッド車を選択することが、満足度を高めるための有効な手段となります。
燃費は悪いのかガソリン車の実燃費

経済性はファミリーカー選びにおいて極めて重要な指標ですが、エスクァイアの場合、選択するパワートレインによって評価が天と地ほど異なります。ハイブリッドモデル(FF)の実燃費は、多くのユーザーデータで平均16km/L前後を記録しており、このサイズのミニバンとしては非常に優秀な数値を誇ります。
車重のある箱型ボディでありながらこの燃費性能を実現している点は、トヨタのハイブリッドシステム(THS-II)の信頼性と効率の高さを示しており、家計への負担を抑えたいユーザーにとって大きな魅力です。
対照的に、2.0Lガソリンエンジンモデルの実燃費は厳しい現実を突きつけます。FF車で約10〜11km/L、4WD車では10km/Lを割り込むケースも珍しくありません。ハイブリッド車と比較すると、実燃費でリッターあたり5〜6kmもの差が生じることになります。これは、長距離を走れば走るほど燃料代の差として大きくのしかかってきます。
初期費用の安さに惹かれてガソリン車を購入したものの、頻繁な給油やガソリン代の高さに直面し、「ハイブリッドにしておけばよかった」と後悔するユーザーは少なくありません。
また、アイドリングストップからの復帰時の振動や騒音も、ガソリン車特有のネガティブな要素として挙げられます。エスクァイアにおいて「高級感」と「経済性」を両立させるためには、ハイブリッドモデルの選択が最適解であることは明白です。
パワートレイン別 実燃費比較表
| パワートレイン | 駆動方式 | 実燃費目安 | 経済性評価 |
| ハイブリッド | FF | 約 16.1 km/L | 優秀(家計に優しい) |
| ガソリン | FF | 約 10.9 km/L | 普通(街乗りでは低下傾向) |
| ガソリン | 4WD | 約 9.8 km/L | 厳しい(給油頻度が高い) |
生産終了した理由と不人気の真相

2021年12月をもって生産終了となったエスクァイアですが、その背景にはトヨタの販売チャネル統合戦略と、モデル自体の販売不振が深く関係しています。かつてトヨタは販売店ごとに取り扱い車種を分けていましたが、全店全車種併売化へと舵を切ったことで、兄弟車であるノア・ヴォクシーとのカニバリゼーション(共食い)が顕在化しました。
ノアは「標準」、ヴォクシーは「スポーティ」、そしてエスクァイアは「高級」という棲み分けが図られていましたが、市場の実態としては、高級志向のユーザーはアルファードへ流れ、実用性を求めるユーザーはノアやヴォクシーを選ぶという傾向が強まりました。
結果としてエスクァイアは、その独特なフロントグリルデザインが一部の熱狂的なファンに支持されたものの、マス層への訴求力で苦戦を強いられました。
「不人気」と言われることもありますが、これは新車販売台数における相対的な評価であり、中古車市場においてはむしろ希少性が価値を生んでいます。「5ナンバーサイズでこの顔」というパッケージングは現行モデルには存在しないため、生産終了後も一定の需要が継続しています。
しかし、モデル消滅という事実は、メーカーが「このコンセプトは次世代には不要」と判断した結果でもあり、将来的な部品供給やリセールバリューの観点からは、冷静な判断材料の一つとして捉える必要があります。
エスクァイアを買ってはいけないと言われる最大の理由
オーナーレビュー・口コミ 評判まとめ
中古のエスクァイアを買ってはいけないケースと対策
- ノアやヴォクシーの違いを比較
- 中古相場が高すぎる理由とリセール
- ハイブリッドとガソリンどっちがいい
- 故障しやすい箇所と修理費用の目安
- 安全装備と選ぶべき年式の違い
- 買ってはいけない人とおすすめな人
ノアやヴォクシーの違いを比較

中古車選びにおいて、エスクァイアを検討する際に避けて通れないのが、兄弟車であるノア・ヴォクシーとの比較です。基本構造を共有するこれら3車種の違いは、主に「外観デザイン」「内装の仕立て」「グレード構成」の3点に集約されます。走行性能や燃費、室内空間の広さといった自動車としての基本スペックには、実質的な差は存在しません。
エスクァイアの最大の特徴は、アルファードを彷彿とさせる縦基調の大型メッキグリルと、金属調加飾を多用したエクステリアです。一方、ヴォクシーは二段構えのヘッドライトによるアグレッシブなデザイン、ノアは親しみやすい標準的なデザインが特徴です。
内装に関しては、エスクァイアは合皮シートや専用加飾パネルを標準装備するグレードが多く、ノア・ヴォクシーの上級グレードに相当する仕立てがベースとなっています。
しかし、中古車価格を見ると、同じ年式・走行距離であってもエスクァイアの方が割高に設定されている傾向があります。機能面で差がないにもかかわらず、見た目と内装の雰囲気だけに追加費用を払う価値があるかどうかは、購入者の価値観に委ねられます。
「中身は同じ」という事実を理解した上で、それでもエスクァイアのデザインに強く惹かれるのであれば問題ありませんが、コストパフォーマンスを重視するのであれば、ノアやヴォクシーの方が合理的な選択となる可能性が高いと言えます。
中古相場が高すぎる理由とリセール

2024年から2025年にかけての中古車市場データを分析すると、エスクァイアの相場は依然として高値で推移しており、一般的な減価償却のスピードよりも緩やかな下落曲線を描いています。
例えば、2018年式前後のモデルであっても、状態が良ければ200万円台後半のプライスタグが付けられることも珍しくありません。この「割高感」の背景には、需給バランスの不均衡があります。
現行型の90系ノア・ヴォクシーが全車3ナンバーサイズに拡大されたことで、日本の狭い道路事情や駐車場環境に適した「5ナンバーサイズの高級ミニバン」を求める層にとって、エスクァイアは代替の利かない「最後の砦」となっています。この構造的な希少性が、生産終了後も価格を下支えしている要因です。
ただし、購入者側からすれば、これは「割高な買い物」を強いられることを意味します。同程度の予算があれば、より年式の新しい日産セレナや、場合によっては現行型ノアの初期モデルも視野に入ってくるからです。
リセールバリュー(売却時の価格)についても、現時点では高値を維持していますが、年数が経過し、バッテリーや機関系の劣化が進めば、希少性だけで価格を維持するのは難しくなると予想されます。中古車価格に含まれる「プレミア分」が、将来的に回収できるとは限らない点に留意が必要です。
ハイブリッドとガソリンどっちがいい

これからエスクァイアを購入するのであれば、強く推奨されるのはハイブリッドモデルです。前述の通り、実燃費における圧倒的な優位性はもちろんですが、それ以外にもハイブリッドを選ぶべき明確な理由が存在します。
まず、静粛性と走行質感の違いです。エスクァイアが目指した「高級感」というコンセプトに対し、モーターアシストによる滑らかな加速と静かな車内空間を提供するハイブリッドシステムは非常に親和性が高いと言えます。
対してガソリン車は、エンジンを高回転まで回した際のノイズや振動が目立ちやすく、車格に見合わない印象を受ける場面があります。
また、リセールバリューの観点からもハイブリッドが有利です。中古車市場においては、燃費の良いハイブリッド車への需要が圧倒的に高く、手放す際の買取価格もガソリン車に比べて高値安定傾向にあります。
初期購入費用はハイブリッドの方が高くなりますが、日々の燃料代の節約分と売却時の差額を考慮すれば、トータルコストでの差は縮まります。さらに、ハイブリッド車にはAC100Vのコンセントが装備されている個体も多く、災害時の非常用電源としても活用できるという付加価値も見逃せません。
故障しやすい箇所と修理費用の目安

年式が進んだ中古車を購入する以上、故障リスクへの備えは不可欠です。エスクァイアにおいて特に注意が必要なトラブル事例と、想定される修理費用について解説します。
最も頻繁に報告されるのが、パワースライドドアの不具合です。モーターの劣化やワイヤーの不調により、ドアが開閉しなくなったり、途中で止まったりする症状が発生します。
修理には片側で数万円から、ユニット交換となれば10万円近くかかるケースもあります。購入時にはスムーズに開閉するか、異音がしないかを念入りに確認することが重要です。
ハイブリッド車特有のリスクとして、駆動用バッテリーの寿命が挙げられます。走行距離が10万kmを超えてくると、バッテリー劣化の警告灯が点灯するリスクが高まります。新品交換には15万円前後の費用が見込まれます。最近では安価なリビルト品(再生バッテリー)も流通していますが、品質にばらつきがあるため注意が必要です。
その他、エアコンの電動コンプレッサーの故障や、初期型におけるバックドアダンパーの錆なども報告されています。これらのリスクを考慮し、購入時には保証内容が充実した販売店を選ぶことが、予期せぬ出費を防ぐ鍵となります。
安全装備と選ぶべき年式の違い
「家族を守る車」としてエスクァイアを選ぶ場合、年式による安全装備の差は決定的な要素となります。モデルライフを通じて安全機能「Toyota Safety Sense」は進化を続けており、どの年式を選ぶかで安全性は雲泥の差となります。
- 2014年〜2015年(初期型): 簡易的なブレーキアシストのみで、現在の基準では安全装備とは呼べないレベルです。
- 2016年1月〜(中期型): 「Toyota Safety Sense C」を搭載。自動ブレーキは装備されましたが、歩行者検知機能は弱く、あくまで対車両がメインです。
- 2017年7月〜(後期型): マイナーチェンジにより機能向上。
- 2019年1月以降(最終型): ここが狙い目です。 昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能な最新バージョン(当時)にアップデートされ、ペダル踏み間違い加速抑制装置も標準化されました。
したがって、安全性を重視するのであれば、2019年1月以降のモデルを選ぶことが最も賢明な判断です。外見が同じように見えても、緊急時の回避能力には大きな隔たりがあります。予算の都合でそれ以前のモデルを検討する場合でも、少なくとも2016年以降の「Toyota Safety Sense C」搭載車を最低ラインとすべきです。
買ってはいけない人とおすすめな人

ここまでの分析を踏まえ、エスクァイアという車が誰にとっての最適解となり、誰が避けるべきかを整理します。
【買ってはいけない人】
- 最新機能を求める人: 電動パーキングブレーキやプロパイロットのような高度な運転支援機能を求めるなら、日産セレナや現行型ノア・ヴォクシーを選ぶべきです。
- コストパフォーマンス最優先の人: 中身が同じで価格が安い中古のノア・ヴォクシーが存在する以上、見た目へのこだわりがなければエスクァイアを選ぶ経済合理性はありません。
- 「走り」にこだわる人: 高級セダンのような乗り心地を期待すると、ミニバン特有の動きや足回りの硬さに不満を感じることになります。
【おすすめな人】
- 「5ナンバー×高級顔」が絶対条件の人: 自宅の駐車場事情などで3ナンバー車は不可だが、軽やコンパクトでは満足できず、周囲に「良い車」という印象を与えたい人にとって、エスクァイアは唯一無二の選択肢です。
- 内装の世界観に惚れた人: 「Gi」グレードや「Black-Tailored」の黒を基調とした内装デザインが好みで、その空間に価値を感じられるなら、購入後の満足度は高くなります。
- 安全な後期型を選べる予算がある人: 2019年以降のモデルを狙える予算があれば、機能面の古さをある程度カバーしつつ、エスクァイア独自の魅力を享受できます
エスクァイアの中古車購入における市場評価と注意点まとめ
トヨタ・エスクァイアは、人気モデルであるノア・ヴォクシーと基本骨格や走行性能を完全に共有する兄弟車です。「ワンランク上の高級感」をコンセプトに掲げていますが、その実態は内外装デザインの差別化に留まっています。
特に、現代の高級車では標準化されている電動パーキングブレーキ等の先進装備が非搭載である点や、内装に合成皮革を使用しつつも細部にはプラスチック感が残る点など、過度な期待を持って接すると「通常のミニバンと変わらない」という現実に直面し、乗り心地や静粛性も含めて肩透かしを食らう可能性があります。
経済性の観点では、パワートレインの選択が満足度を大きく左右します。ハイブリッドモデルは実燃費約16km/Lと優秀で、高い静粛性とリセールバリューを兼ね備えていますが、ガソリン車は実燃費が約10km/L前後と低く、維持費がかさむ傾向にあります。
それにもかかわらず、生産終了後も「5ナンバーサイズの高級顔」という希少性から、中古車相場は同年代のノア・ヴォクシーと比較しても割高な水準で推移しており、コストパフォーマンスを重視する層には厳しい選択肢となります。
購入を検討する際、最も警戒すべきは安全装備の世代格差です。エスクァイアは年式によって安全性能に大きな開きがあり、特に2017年以前のモデルは歩行者検知機能などが不十分です。家族を守る車として選ぶならば、夜間の歩行者検知に対応した2019年1月以降の後期モデルが唯一の推奨解となります。
また、経年車特有のリスクとして、パワースライドドアの故障やハイブリッドバッテリーの劣化状況も、購入前に必ず確認すべき項目です。
結論として、最新の運転支援技術を求める層にとって、設計年次の古いエスクァイアは「買ってはいけない」車と言えます。しかし、道路事情により5ナンバーサイズしか選べず、かつ周囲に対してプレゼンスを示せるデザインを求める層にとっては、他に代わりのない唯一無二の存在です。
購入の際は、外観の好みだけで判断せず、安全装備の世代とハイブリッドシステムの健康状態を冷静に見極めることが、後悔を防ぐための鉄則です。
