スタイリッシュなデザインと優れた燃費性能で人気のトヨタ・カローラツーリング。しかし、その人気の裏では「カローラツーリングを買って後悔した」という声も少なくありません。ネット上には酷評とも取れる意見も見られ、購入を検討している方にとっては不安な要素ではないでしょうか。
実際に乗ってる人からは、長距離だと疲れる、内装の質感にがっかりした、走りがつまらないといったリアルな声が寄せられています。また、後部座席の欠点として狭すぎると感じる点や、視界の悪さから運転しにくいと感じる人もいるようです。
さらに、彼氏の車としてどうなのか、あるいは中古で買う際の注意点、購入後に満足度を高めるために買ったらやることなど、気になる点は多岐にわたります。
この記事では、こうしたカローラツーリングに関する後悔や失敗を避け、納得の一台を選ぶために、様々な角度からの情報を徹底的に解説します。
- ユーザーが感じる後悔の具体的な理由
- デザインや走行性能に関するリアルな評価
- 後悔を回避するためのグレードやオプション選びのコツ
- 中古車選びや購入後の快適化で失敗しない方法
なぜ?「カローラツーリング 買って後悔」の声が上がる理由
カローラツーリングは多くの魅力を持つ一方で、購入後に「思っていたのと違った」と感じる方がいるのも事実です。ここでは、なぜ後悔の声が上がってしまうのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。

「酷評」まで言われる具体的なポイント
カローラツーリングのオーナーレビューや口コミを見ると、時に「酷評」とも言える厳しい意見が見受けられます。これは、燃費性能やエクステリアデザインといった長所への期待値が高い分、実用面での短所が際立ってしまうために生じる現象と考えられます。
特に多く指摘されるのは、「価格と内装の質感が釣り合っていない」という点です。300万円を超える価格帯にもかかわらず、内装に多用されたプラスチック素材がチープに見えるという声は後を絶ちません。
また、静粛性への不満も散見されます。ハイブリッドモデルはエンジン音が静かなため、逆にタイヤが拾うロードノイズや風切り音が目立ちやすく、「スタッドレスタイヤを履いているかのようにうるさい」と感じるユーザーもいるようです。
これらのポイントは、カタログスペックだけでは分かりにくい部分であり、購入前の期待と実際の使用感とのギャップが、厳しい評価につながっていると言えます。
「欠点は狭すぎる!」後部座席と荷室の実態

カローラツーリングの購入後に最もがっかりされやすい欠点が、後部座席と荷室が「狭すぎる」という問題です。ステーションワゴンという形状から広い室内空間を期待して購入すると、そのギャップに悩まされることになります。
後部座席の居住性
後部座席は、身長170cm以上の大人が座ると、頭上や膝周りにかなりの圧迫感を覚えるでしょう。これは、流麗なデザインを優先した低いルーフラインが影響しています。また、背もたれのリクライニング機能がないため、長時間の乗車では同乗者が疲れを感じやすいかもしれません。ファミリーカーとして、特に後席に人を乗せる機会が多い場合は、購入前に必ず同乗者にも座ってもらい、居住性を確認することが不可欠です。
荷室の使い勝手
荷室容量はカタログ値で392Lと、決して狭いわけではありません。しかし、問題は後席を倒した際に生じる大きな段差です。これにより、完全にフラットな空間を作ることができず、車中泊を考えている方や、自転車のような長尺物を積みたい方にとっては大きなマイナスポイントとなります。ベビーカーのような大きな荷物を積むと、他の荷物を置くスペースがかなり限られてしまうため、アウトドアや子育てでの利用をメインに考えている方は注意が必要です。
後方視界が「運転しにくい」は本当か?

デザイン性を高めるために採用されたシャープなリアビューは、代償として後方視界の悪さをもたらしました。特にリアウィンドウが小さく、後部座席のヘッドレストが視界を遮るため、「運転しにくい」と感じるユーザーは少なくありません。
この視界の悪さは、車庫入れや縦列駐車といった場面で特に顕著になります。死角が多くなり、壁や障害物との距離感が掴みづらく、慣れるまでは不安を感じるかもしれません。実際にSNSなどでも「思った以上に後ろが見えなくて焦った」といった声が上がっています。
この問題を解決する最も効果的な方法は、メーカーオプションのデジタルインナーミラーを装着することです。リアカメラの映像をルームミラー全面に映し出すことで、天候や後席の状況に左右されず、常にクリアで広範囲な後方視界を確保できます。このオプションを付けるか付けないかで、運転時のストレスは大きく変わるため、視界に不安を感じる方は積極的に検討すべき装備と言えます。
長距離走行で「疲れる」原因と対策

カローラツーリングで長距離を走ると「疲れる」という意見がありますが、その主な原因は「ロードノイズ」にあると考えられます。
TNGAプラットフォームの採用により、ボディ剛性や走行安定性は高く、運転操作自体が疲れに直結するわけではありません。しかし、特に17インチの低偏平タイヤを装着しているグレードでは、路面から拾う「ゴー」という走行音が車内に響きやすい傾向があります。
ハイブリッドモデルはエンジン音が非常に静かなため、高速走行時などにはロードノイズが一層際立って聞こえてしまいます。この絶え間ない騒音が、知らず知らずのうちにドライバーの疲労を蓄積させる一因となっているのです。
対策としては、静粛性に定評のあるコンフォートタイヤへ交換するのが最も効果的です。また、フロアマットの下に遮音マットを敷いたり、専門店でタイヤハウス周りの防音施工を依頼したりする方法もあります。音に対する感じ方は個人差が大きいため、静かな車内環境を重視する方は、試乗の際に高速道路を走行させてもらうなど、入念なチェックが求められます。
内装の質感に「がっかり」する部分とは

カローラツーリングの価格は、オプションを含めると300万円を超えることも珍しくありません。しかし、その価格帯に期待されるほどの高級感が内装になく、がっかりしたという声は非常に多いです。
最も指摘されるのが、ダッシュボードやドアトリムに多用されている硬質なプラスチック素材です。触れた時の感触や見た目が安っぽく感じられ、特に毎日触れる部分なだけに、所有する満足度を下げてしまう要因になっています。
上位グレードのW×Bでは、合成皮革のシートやステッチ入りのインパネが採用され、標準グレードよりは質感が向上しています。ただ、それでも同価格帯のライバル車、例えばマツダ車の洗練された内装などと比較すると、物足りなさを感じるかもしれません。
さらに、収納スペースの少なさも実用面での不満点として挙げられます。スマートフォンの置き場所に困ったり、ドアポケットの使い勝手が悪かったりと、細かな部分での配慮不足が指摘されています。
走りが「つまらない」という評価の真相

スポーティで流麗なエクステリアデザインから、キビキビとした走りを期待する方も多いでしょう。しかし、実際に運転してみると、その大人しい走行性能に「つまらない」と感じてしまう可能性があります。
カローラツーリングのパワートレイン、特に主力である1.8Lハイブリッドシステムは、徹底して燃費効率を重視したセッティングになっています。そのため、発進や街中での走行は非常にスムーズで静かですが、高速道路での合流や追い越し、山道の上り坂といった場面では、アクセルを踏み込んでも期待するほどの力強い加速は得られません。
もちろん、TNGAプラットフォームによる低重心設計は、カーブでの安定した走りや軽快なハンドリングに貢献しており、決して走行性能が低いわけではありません。しかし、あくまで日常域での扱いやすさに主眼が置かれているため、運転の楽しさや高揚感を求めるドライバーにとっては、物足りなく感じられるということです。動力性能を重視する場合は、スバル・レヴォーグなどのターボエンジン搭載車も比較検討することをおすすめします。
「カローラツーリングを買って後悔!」を回避する賢い選択
ここまでカローラツーリングのネガティブな側面に焦点を当ててきましたが、もちろん多くのユーザーに選ばれるだけの確かな魅力も存在します。ここでは、後悔を避け、満足度の高いカーライフを送るための知識と視点をご紹介します。

「乗ってる人」から学ぶ満足度の高い使い方
実際にカローラツーリングを所有し、満足している乗ってる人は、この車の長所と短所を正しく理解し、自分のライフスタイルに合わせて賢く活用しています。
満足度の高いオーナーの多くは、この車の最大の魅力である「圧倒的な燃費性能」と「街中でも映えるデザイン」を重視しています。日々の通勤や買い物でガソリン代を気にせず使える経済性と、所有する喜びを満たしてくれるスタイリッシュな外観。この2点を魅力に感じる方にとっては、最高の相棒となり得ます。
彼らは、後部座席の狭さや内装の質感といった弱点を許容、あるいは割り切っています。例えば、乗車は主に1〜2名で、後部座席はたまに人を乗せるか荷物置き場として使う、といった使い方です。
つまり、カローラツーリングで後悔しないためには、何を重視し、何を妥協できるかを自分の中で明確にすることが大切です。大人数を乗せる機会が少なく、経済性とデザイン性を両立させたいユーザーにとって、これほどバランスの取れた選択肢は他にないかもしれません。
「彼氏」の車として助手席からのリアルな評価

彼氏の車として、カローラツーリングがどのような印象を与えるかは、多くの人が気にするポイントかもしれません。結論から言うと、多くの場合で好印象を与えることができると考えられます。
まず、エクステリアデザインが非常にスタイリッシュです。低く構えたフォルムとシャープなラインは、従来のカローラのイメージを覆すカッコよさがあり、良い意味で意外性があります。この洗練された見た目は、デートシーンにおいてもポジティブに働くでしょう。
一方で、助手席に座ってから評価が分かれる可能性もあります。内装のプラスチック感が気になったり、乗り心地が少し硬いと感じたりするかもしれません。特に、普段から高級車や乗り心地の良い車に乗る機会がある方だと、その差を感じやすいでしょう。
とはいえ、トヨタ車としての信頼感や、クリーンで現代的な雰囲気は大きな強みです。総合的に見れば、見栄を張りすぎず、かつオシャレさも兼ね備えた、等身大で好感の持てる車として評価される可能性が高いと言えます。
「中古」で買う前に知っておきたいこと

新車では予算が合わない場合、中古での購入は賢い選択肢の一つです。カローラツーリングは人気車種のため中古市場での流通量も多く、比較的選びやすい状況にあります。ただし、後悔しないためにはいくつか注意が必要です。
グレードとオプションを必ず確認
前述の通り、カローラツーリングはグレードによって内装の質感が大きく異なります。チープさを避けたいのであれば、合成皮革シートなどが装備された上位グレードのW×Bが断然おすすめです。また、後方視界を劇的に改善するデジタルインナーミラーや、安全性を高めるブラインドスポットモニターといったメーカーオプションは、後付けができないため中古車選びの際に必ず装着の有無を確認しましょう。
年式と走行距離のバランス
トヨタ車は耐久性が高いことで知られていますが、それでも年式が新しく走行距離が少ない個体の方が、故障リスクは低減します。特にハイブリッドモデルの場合、駆動用バッテリーの状態も気になるところです。信頼できる販売店で保証が付けられる車両を選ぶと、より安心できます。リセールバリューが高い車種のため、中古でも価格は高値安定傾向ですが、その分、将来手放す際にも有利に働きます。
納車後に「買ったらやること」リスト

カローラツーリングのいくつかの不満点は、納車後にひと工夫加えることで改善し、より快適な愛車に仕上げることが可能です。ここでは、多くのオーナーが実践している「買ったらやること」の代表例をいくつか紹介します。
収納力をアップさせる
カローラツーリングの弱点の一つである収納の少なさは、市販のアクセサリーで手軽に解決できます。 例えば、センターコンソール内にぴったり収まる追加トレイを設置すれば、小物を整理して収納するスペースが生まれます。また、ドアポケット用の仕切り付きボックスなども人気があり、使い勝手を向上させられます。
静粛性を高める
ロードノイズ対策として、自分でできることもあります。市販のロードノイズ低減マットをフロアマットの下に敷くだけでも、下からの騒音をある程度和らげることが可能です。より効果を求めるなら、タイヤハウス内にスプレー式の防音材を塗布したり、ドアの隙間を埋める静音テープを貼ったりする方法もあります。
これらのアイテムはカー用品店やオンラインで手軽に入手できるため、自分の気になるポイントに合わせて少しずつ試していくのも、カーライフの楽しみ方の一つです。
「後悔 失敗」しないための最終チェックポイント
これまでカローラツーリングの様々な側面を見てきました。最後に、あなたがこの車を選んで「後悔」や「失敗」をしないために、購入を決める前の最終チェックポイントをまとめます。
- ライフスタイルの確認
- 後部座席に人を乗せる頻度はどれくらいか?
- 大きな荷物(ベビーカー、キャンプ用品など)を積む機会はあるか?
- 主な用途は街乗りか、それとも長距離・高速走行か?
- 試乗での確認
- 必ず後部座席に座り、広さや乗り心地を体感する
- 可能であれば高速道路を走行し、ロードノイズのレベルを確認する
- 駐車を試してみて、後方視界や取り回しに不安がないかチェックする
- グレード・オプションの検討
- 内装の質感にこだわるなら「W×B」グレードは必須か?
- 後方視界の悪さを解消する「デジタルインナーミラー」は必要か?
- 安全性を高める「ブラインドスポットモニター」などの運転支援システムは付けるか?
- 競合車種との比較
- より広い荷室や実用性を求めるなら「スバル レヴォーグ」
- 高い走行性能や内装の質感を求めるなら「マツダ6 ワゴン」
- 乗り心地や静粛性を重視するなら「VW ゴルフヴァリアント」
これらの点を総合的に検討し、カローラツーリングの長所があなたの求めるものと合致し、短所が許容範囲内であると判断できたなら、きっと満足のいく選択となるはずです。最終的には、カタログスペックだけでなく、あなた自身の感覚を信じることが最も大切です。