「レクサスのISが生産終了」という衝撃的なニュースに、多くのファンが驚きを隠せないでいるのではないでしょうか。FRスポーツセダンとしての確固たる地位を築き、その流麗なデザインから旧型はかっこいいと今なお評価の高いモデルです。特にパワフルなFスポーツは、多くのドライバーを魅了してきました。
しかし、今回の公式発表により、なぜIS300は廃止されるのか、そして多くの人が待ち望む後継車問題など様々な疑問が浮上しています。唯一ラインナップに残るIS300hの新車における新型価格の詳細や、ISのフルモデルチェンジはいつ行われるのか、特にフルモデルチェンジが2025年中ににあるという噂の真相も気になるところです。
生産終了は、今後の「中古」車市場にも大きな影響を与える可能性があります。
- リスト生産終了となるISの具体的なモデルと今後のスケジュール
- 生産終了後も新車で購入可能なIS300hのグレードと価格
- レクサスISが一部生産終了に至った背景と理由
- 待望の後継車やフルモデルチェンジに関する最新情報
ついに決定!レクサスIS生産終了の公式発表内容
レクサスISは本当に販売終了なのか?

残念ながらレクサスISの一部モデルは2025年11月をもって生産終了となることが、レクサス公式サイトで正式に発表されました。ただし、これはISシリーズすべてのモデルが市場から姿を消すわけではありません。
今回の発表で生産終了の対象となるのは、V型8気筒エンジンを搭載する「IS500」、V型6気筒の「IS350」、直列4気筒ターボの「IS300」、そしてハイブリッドモデル「IS300h」のAWD(四輪駆動)モデルです。
言ってしまえば、IS300hのFR(後輪駆動)モデルを除いた、ほぼ全てのラインナップが生産終了となります。レクサスによると、オーダーが11月までの生産台数に達した時点で販売終了となるため、検討しているモデルや仕様によっては、公式の終了時期よりも早く注文が締め切られる可能性があります。このため、新車での購入を考えている方は、一刻も早く販売店へ問い合わせることが賢明です。
ガソリン車のIS300は廃止される

2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する「IS300」は、2025年11月をもって生産終了となり、ラインナップから廃止されることが決定しました。IS300は、ISシリーズの中で最も手頃な価格帯に設定されたエントリーモデルであり、純粋なガソリンエンジンとFRレイアウトによる軽快な走りを楽しめることで人気でした。
IS300が廃止される背景には、世界的に厳しくなっている燃費規制、特に「CAFE(企業別平均燃費基準)」が大きく影響していると考えられます。自動車メーカーは、販売する全車種の平均燃費を一定基準内に収める必要があり、燃費性能でハイブリッド車に劣る純ガソリンエンジンモデルの整理は避けられない経営判断だったと言えます。
また、レクサスブランド全体の電動化戦略も理由の一つです。ハイブリッド車や将来のEV(電気自動車)へリソースを集中させる流れの中で、純ガソリンエンジンモデルの役割が終わりを迎えた形です。これにより、500万円以下で購入できたレクサスのFRスポーツセダンという貴重な選択肢が失われることになります。
V8を積んだFスポーツも生産が終わる

レクサスISシリーズの頂点に君臨し、多くの車好きの憧れであった「IS500 “F SPORT Performance”」も、IS300と同じく2025年11月でその歴史に幕を閉じます。このモデルの最大の魅力は、今や絶滅危惧種とも言える5.0リッターV型8気筒自然吸気エンジンです。481馬力という圧倒的なパワーと、アクセルを踏み込むたびに響き渡る官能的なエンジンサウンドは、他の何物にも代えがたいものでした。
このIS500の生産終了に合わせて、レクサスは事実上のファイナルエディションとなる特別仕様車「Climax Edition」を発表しています。これは500台の限定生産で、IS500の魅力を最大限に引き出すための特別な装備が与えられています。
IS500 “F SPORT Performance” Climax Editionの主な特別装備
装備項目 | 内容 |
専用ホイール | BBS製19インチ鍛造アルミホイール(マットグレー塗装) |
ブレーキ | オレンジ塗装のBrembo製フロント6ポッド・リア2ポッドブレーキキャリパー |
内装 | 専用ブルー&ブラックのウルトラスエード/L texスポーツシート、ブルーステッチ |
特別プレート | センターコンソールにシリアルナンバー入り専用プレートを装着 |
価格 | 9,500,000円(消費税込) |
このように、IS500の生産終了は、日本の自動車市場からまた一つ、大排気量の自然吸気V8エンジンを搭載したFRスポーツセダンが消えることを意味します。その希少価値は、今後ますます高まっていくことが予想されます。
なぜ今でも旧型がカッコいいと言われるの所以

レクサスISのデザイン、特に2020年11月に行われたビッグマイナーチェンジ後の現行モデルは、「旧型」という枠を超えて「かっこいい」と高く評価されています。その理由は、単なるセダンの枠に収まらない、スポーツカーのようなアグレッシブさと美しさを両立している点にあります。
まず目を引くのが、低く構えたワイド&ローなフォルムです。全長4.7mという取り回しの良いサイズながら、張り出したフェンダーやシャープなキャラクターラインが、凝縮された塊感と躍動感を演出しています。レクサスの象徴である「スピンドルグリル」は、より立体的で洗練されたデザインとなり、鋭い眼光の三眼フルLEDヘッドランプと相まって、一目でISと分かる強い個性を放っています。
リアデザインも秀逸です。左右のテールランプを一直線につないだデザインは、ワイド感を強調するとともに、夜間でも圧倒的な存在感を示します。後輪駆動(FR)ならではの、フロントからリアへ流れるような美しいプロポーションは、機能美そのものです。これらのデザイン要素が組み合わさることで、静止していても走りへの期待感を抱かせる、普遍的なかっこよさが生まれているのです。
生産終了で中古市場の価格は高騰するのか?

生産終了のアナウンスは、中古車市場の価格に大きく影響を与える可能性が極めて高いです。特に、希少性の高いモデルの価格は高騰することが予想されます。
最も価格上昇が見込まれるのは、やはり5.0リッターV8エンジンを搭載する「IS500 “F SPORT Performance”」でしょう。大排気量の自然吸気エンジンを搭載する国産FRセダンという唯一無二の存在であり、新車で手に入らなくなることで、その価値は確実に上がります。状態の良い個体や、限定生産の「Climax Edition」は、新車価格を超えるプレミア価格で取引される可能性も否定できません。
また、2.0Lターボの「IS300」や3.5L V6の「IS350」の、特に人気の高い「F SPORT」も値上がりが考えられます。手頃な価格で純ガソリンエンジンのFRスポーツセダンを楽しみたいという需要は根強く、新車での選択肢がなくなることで、その受け皿として中古車市場が注目されるからです。
ただし、中古車価格は走行距離や車両の状態、ボディカラーなど様々な要因で変動します。もしISのガソリンモデルの中古車購入を検討しているなら、市場価格が本格的に上昇する前に、早めに探し始めることをお勧めします。
レクサス IS 生産終了後の後継車と今後の予測
is300hは新車で買える?新型の価格について

ISシリーズのガソリンモデルが生産終了となる一方で、2.5リッターハイブリッドシステムを搭載する「IS300h」のFR(後輪駆動)モデルは、当面の間、生産と販売が継続されます。このため、今後もISを新車で購入したい場合の選択肢は、このIS300hが中心となります。
IS300hは、優れた燃費性能と静粛性、そしてモーターアシストによる滑らかで力強い加速を両立しているのが魅力です。2025年7月には一部改良が実施され、メーカーオプションのアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)に外部給電アタッチメントが追加されるなど、災害時などにも役立つ給電機能の利便性が向上しました。
現在のIS300hの主なグレードと価格は以下の通りです。
レクサス IS300h 主要グレードと価格(FRモデル)
グレード | 価格(消費税込) | 特徴 |
IS300h | 5,270,000円 | 標準仕様。装備をシンプルにしたベースグレード。 |
IS300h “version L” | 6,010,000円 | 豪華仕様。本革シートや快適装備を充実。 |
IS300h “F SPORT” | 5,810,000円 | 専用内外装や専用チューニングを施したスポーツ仕様。 |
IS300h “F SPORT Mode Black IV” | 6,360,000円 | F SPORTをベースに黒を基調とした内外装を持つ特別仕様車。 |
このように、IS300hはスポーティな走りを楽しみたい方向けの「F SPORT」から、豪華さを求める方向けの「version L」まで、幅広いニーズに応えるラインナップを維持しています。ガソリンモデルのフィーリングとは異なりますが、レクサスならではの上質な走りと経済性を両立した、賢い選択肢と言えるでしょう。
待望のISのフルモデルチェンジはいつになるのか

レクサスISのフルモデルチェンジがいつになるのか、多くのファンが心待ちにしていますが、2025年8月現在、レクサスから次期型に関する公式な発表は一切ありません。
現行モデルは2013年に登場し、2020年に大幅なマイナーチェンジを受けていますが、プラットフォームの基本設計は10年以上が経過しています。そのため、モデル末期であることは間違いなく、フルモデルチェンジへの期待が高まるのは自然なことです。
しかし、今回のガソリンモデル生産終了のアナウンスにおいても、次期型や後継モデルについての言及はありませんでした。自動車業界全体の電動化への大きな過渡期にある中で、レクサスが今後のセダンラインナップをどのように再構築していくのか、慎重に検討している段階と考えられます。したがって、現時点では「フルモデルチェンジの時期は未定」というのが最も正確な答えになります。
フルモデルチェンジが2025年にある噂

一部では「2025年にフルモデルチェンジがあるのでは?」という噂も聞かれますが、この可能性は極めて低いと考えられます。
その理由は、今回発表された生産終了のスケジュールにあります。前述の通り、現行ISの主要モデルが2025年11月に生産を終えます。自動車業界の通例として、あるモデルの生産を終了してから、全く新しいプラットフォームを持つ次期型を同年に発売することは、開発や生産ラインの切り替えの観点から非常に考えにくいです。
通常、フルモデルチェンジには一定の準備期間が必要であり、生産終了から次期型の登場までには、少なくとも数ヶ月から1年程度の期間が空くのが一般的です。このことから、仮に次期ISが登場するとしても、その時期は2026年以降になるという見方が大勢を占めています。2025年中にフルモデルチェンジが行われるという噂は、あくまで希望的観測の域を出ない情報と捉えるのが妥当でしょう。
ISの次期モデルは何かの後継車になるのか?

ISの次期モデルがどのような形で登場するのか、あるいはISという名前が存続するのかどうかも、現時点では全くの白紙状態です。しかし、専門誌や海外メディアなどでは、いくつかの可能性が予測されています。
1. クーペ「RC」との統合モデル説
一つの有力な説として、ISと2ドアクーペの「RC」が統合され、新たなFRスポーツモデルとして生まれ変わるという予測があります。この場合、セダンとクーペという2つの役割を1つのプラットフォームで担う、よりスポーティなキャラクターのモデルになる可能性があります。パワートレインは、ハイブリッドや新開発のターボエンジンなどが噂されています。
2. BEV(バッテリーEV)セダンへの移行説
もう一つは、レクサスが推進する電動化戦略に沿って、ISが純粋な電気自動車(BEV)のスポーツセダンとして生まれ変わるという説です。レクサスは2035年までにグローバルでBEV100%のブランドになることを目指しており、そのロードマップの中に、ISのDNAを受け継ぐFRレイアウトのBEVセダンが含まれている可能性は十分に考えられます。
いずれにしても、これらは公式発表に基づくものではなく、あくまで将来の可能性を示す予測に過ぎません。ただ、これまでの純ガソリンエンジンを積んだISとは全く異なる、新しい時代のスポーツセダンとして登場することは間違いないでしょう。今後のレクサスからの正式なアナウンスが待たれます。
まとめ:レクサス is 生産終了後の賢い選択
最後に、今回のレクサスISの一部生産終了に関する情報を踏まえ、今後の賢い選択肢について要点をまとめます。
- レクサスISのガソリン全モデルとHVのAWDが2025年11月で生産終了
- 対象はIS500、IS350、IS300、IS300h(AWD)
- IS300hのFRモデルは当面の間、新車での販売を継続
- 生産終了モデルの新車購入はオーダー締切が早まる可能性あり
- 購入検討者は一刻も早く販売店への相談が推奨される
- IS300廃止の背景には燃費規制(CAFE)と電動化戦略がある
- 5.0リッターV8搭載のIS500も歴史に幕を下ろす
- IS500には500台限定のファイナル仕様「Climax Edition」が登場
- 生産終了によりIS500やF SPORTの中古車価格は高騰の可能性
- 今後も新車で買えるIS300hは経済性と上質さを両立
- IS300hは527万円から4つのグレードを展開
- 次期ISのフルモデルチェンジに関する公式発表は現時点でない
- 2025年のフルモデルチェンジの噂は可能性が低い
- 後継車はRCとの統合モデルやBEVセダンになるなどの予測がある
- ISの未来はレクサスの電動化戦略と深く関わってくる