三菱自動車のフラッグシップSUVの一つであるエクリプスクロスPHEVを検討する際、ネット上でエクリプスクロス phev 最悪という不穏な検索ワードを目にして、購入を躊躇してしまう方は少なくありません。
せっかくの高額な買い物で失敗や後悔をしたくないと考えるのは当然の心理であり、特に燃費が悪いという噂や、SUVとしては荷室が狭いといった実用面での指摘、さらには12Vバッテリー上がりや故障といった不具合への懸念は無視できない要素です。
また、過去のリコール情報による走行不能のリスクや、トヨタなどの競合車と比較した際のリセールの低さ、価格に見合わないスペックではないかという疑念、そして日々の充電めんどくさいといった運用上の不安も重なり、評価が分かれているのが現状です。
- エクリプスクロスPHEVの燃費性能や積載能力に関する実態
- 12Vバッテリー上がりなどのトラブルの原因と適切な対処法
- 競合モデルであるトヨタRAV4 PHVと比較した際の優劣
- この車を所有することで得られる独自の走行性能と利便性
エクリプスクロスのPHEVが最悪と言われる真相

- ハイブリッド走行時の燃費性能に失望するケース
- 荷室が狭いと感じるキャンプや積載時の実用性
- 12V補機バッテリー上がりのトラブルと回避術
- リコールによる故障や走行不能への不安を払拭
- EV航続距離の短さからくる競合他車との比較
ハイブリッド走行時の燃費性能に失望するケース

エクリプスクロスPHEVを所有したユーザーが最も大きな落差を感じやすいのが、バッテリー残量が尽きた後のハイブリッド走行時における燃費性能です。
三菱のPHEVシステムは、大まかに言えば電気自動車に発電用エンジンを載せたシリーズハイブリッド方式を主軸としています。この方式は、市街地走行において静粛性と滑らかな加速をもたらす一方で、高速道路などエンジン負荷が高まる場面では効率が低下しやすいという物理的な特性を持っています。
具体的には、2.4Lの排気量を持つエンジンが約2トンに迫る重量級の車体を動かしながら、同時に発電も行う必要があるため、エンジンの負担は想像以上に大きくなります。
トヨタのRAV4 PHVなどが採用する動力分割機構を用いたハイブリッドシステムが、エンジンとモーターの出力を極めて効率的に合成し、バッテリーが空の状態でも20km/Lを超えるような燃費を叩き出すのに対し、エクリプスクロスPHEVの実燃費は12km/Lから14km/L程度に留まることが珍しくありません。
こうした背景から、ハイブリッド車としての圧倒的な低燃費を期待して購入したユーザーが、実際のガソリン消費量の多さに直面した際、期待を裏切られたという感情が最悪という極端な評価に繋がってしまうことがあります。
この車を運用する上では、あくまで外部充電を主体とし、ガソリンは長距離移動時の補助的なエネルギーとして捉えるライフスタイルが前提となります。
荷室が狭いと感じるキャンプや積載時の実用性
SUVというジャンルを選択するユーザーの多くは、アウトドアや家族旅行における高い積載能力を期待しています。
しかし、エクリプスクロスPHEVにおいて、荷室の容量不足は避けて通れない課題となっています。VDA方式による測定では448Lという数値が公表されていますが、これは同クラスの競合車種と比較すると見劣りする数字です。
| 車種名 | 荷室容量 (VDA方式) | 荷室の特徴 |
| エクリプスクロスPHEV | 448L | クーペフォルムと床下部品による制約 |
| トヨタ RAV4 PHV | 580L | 平面的に広く床下収納も充実 |
| ホンダ CR-V e:HEV | 499L | 実用的なスクエア形状 |
数値以上に制約を感じさせるのが、その形状です。エクリプスクロスはその名の通りクーペスタイルを採用しており、後方に向かってルーフラインがなだらかに下降しています。
この意匠はデザインの美しさに寄与する反面、荷室の上部空間を大きく削り取っています。さらに、リアモーターや高電圧部品をラゲッジ下に配置しているため、フロアが高くなっており、キャンプ道具のような嵩張る荷物を積み込む際にはパズルを解くような工夫が求められます。
多くの荷物を積み込んでアクティブに活動したいファミリー層にとっては、この空間の使い勝手が不満の種となり、キャンプなどのレジャーで実際に荷物が載りきらなかったという経験が、実用性において最悪という評価を下す要因になっていると考えられます。
12V補機バッテリー上がりのトラブルと回避術
PHEVは巨大な駆動用バッテリーを搭載しているため、バッテリー上がりとは無縁だと思われがちですが、実際には12Vの補機用バッテリーに起因するトラブルが散見されます。
この12Vバッテリーは、車のシステムを起動させたり、ライトやナビなどの電装品を動かしたりするために不可欠な存在です。駆動用バッテリーがどれほど満タンであっても、この小さな補機バッテリーが放電してしまうと、システムを起動するための電気信号が送れず、車は一切動かなくなります。
特に近年の車両は、駐車中も通信機能やセキュリティシステムが微弱な電力を消費し続ける暗電流の問題があります。さらに、EV走行をメインに短距離のみを繰り返すような運用では、走行中に12Vバッテリーへ充電される時間が不足しがちです。
また、システムをREADY ONにせず、アクセサリーモードでナビを操作したりオーディオを聴いたりする習慣がある場合、小容量の12Vバッテリーはあっという間に枯渇してしまいます。
こうしたトラブルを回避するためには、定期的にシステムを起動させてDC-DCコンバーターを介した充電を行うことや、長期間乗らない場合はバッテリーの電圧に注意を払うことが大切です。
不意のトラブルに遭遇したユーザーが、先進的な車なのに動かなくなったというショックから、信頼性に疑問を抱いてしまうのは致し方ない側面もあります。
リコールによる故障や走行不能への不安を払拭
インターネット上でエクリプスクロスPHEVに関するネガティブな情報を検索すると、過去に発生したリコールの情報が目に留まります。
特に、特定の条件下で制御コンピューターが誤作動を起こし、走行不能に陥る可能性があるといった内容は、検討中のユーザーに強い不安を植え付けるものです。こうした高電圧を扱う複雑なシステムを搭載した車両において、ソフトウェアの不具合は致命的なイメージを伴いやすいためです。
しかし、これらの不具合に対してメーカー側は真摯に対応しており、プログラムのアップデートなどによって対策が進められています。
リコールはあくまで製品をより安全に保つための制度であり、適切に対処されていれば過度に恐れる必要はありません。現在販売されている新車はもちろんのこと、中古車市場に出回っている車両についても、ディーラーでの整備履歴を確認することで対策済みかどうかを判断できます。
故障のリスクを完全にゼロにすることは不可能ですが、三菱が長年培ってきたPHEV技術の蓄積は、世界的に見ても高い水準にあります。定期的な点検とメーカーが推奨するメンテナンスを継続することで、走行不能という最悪の事態は十分に回避可能です。
EV航続距離の短さからくる競合他車との比較

PHEVの最大のメリットは電気だけで走れることですが、エクリプスクロスPHEVのカタログスペック上のEV走行距離は57kmに設定されています。
これは、ライバルであるトヨタRAV4 PHVの95kmという数値と比較すると、半分近い開きがあるように見えます。この数字の差が、コストパフォーマンスの面で最悪という評価を下される要因となることがあります。
実際の走行シーンでは、エアコンの使用や外気温、高低差などの影響を受け、航続距離は40kmから50km程度に落ち着くことが多くなります。
往復で50kmを超える通勤や外出をする場合、エクリプスクロスPHEVでは帰路のどこかでエンジンが始動し、ガソリンを消費することになります。全行程を電気だけで完結させたいという強いこだわりを持つ層にとって、この距離の短さはストレスに感じられるかもしれません。
ただし、三菱がバッテリー容量をあえて13.8kWhに留めている背景には、バッテリーを巨大化させて重量を増やすよりも、車重を抑えることでS-AWCによる走りの質を維持するという明確な思想があります。
航続距離という一面的な数値だけでなく、車両全体のバランスとして、この容量が選択されているという意図を理解することが、納得感のある車選びに繋がります。
エクリプスクロスのPHEVが最悪を覆す独自の魅力

- 独自の急速充電機能による継ぎ足し充電の利点
- S-AWCの高度な制御が生む抜群の走行安定性
- 災害時に心強いV2H給電と外部給電機能の価値
- 中古のリセールバリューだけで測れない長期の満足
- 後悔しないための購入ターゲットの見極め方
- エクリプスクロスのPHEVが最悪かを決める基準
独自の急速充電機能による継ぎ足し充電の利点

エクリプスクロスPHEVが他社の競合車種に対して持つ最大のアドバンテージの一つが、急速充電(CHAdeMO規格)への対応です。
現在、多くのPHEVは自宅などでの普通充電のみを想定しており、急速充電機能を備えていないケースが増えています。しかし、三菱は一貫してこの機能を搭載し続けています。
急速充電が使えることで、旅先や高速道路のサービスエリアでの休憩時間を有効活用し、30分足らずの充電でEV走行分を補充することが可能になります。
例えば、目的地付近の山坂道を静かな電気走行で楽しみたい時や、宿泊先での普通充電が確保できない場合でも、道中の急速充電器を使って電力を確保できる柔軟性があります。
また、自宅に充電器を設置できない環境のユーザーであっても、近隣の充電インフラを利用することでPHEVのポテンシャルを引き出せる点は、都市部での所有において非常に心強い要素です。充電めんどくさいという不満を解消し、より自由度の高い電動化ライフを送るための鍵となるのが、この急速充電機能なのです。
S-AWCの高度な制御が生む抜群の走行安定性

数値上の燃費や荷室容量ではライバルに譲る部分があっても、走りの質においてはエクリプスクロスPHEVが圧倒的な優位性を示す場面があります。
三菱の魂とも言えるS-AWCは、前後独立した高出力モーターを1/1000秒単位で緻密に制御し、どのような路面状況でもドライバーが思い描いた通りのラインをトレースさせる魔法のようなハンドリングを実現します。
特に雨の日の高速道路でのレーンチェンジや、雪道、ぬかるんだ悪路など、他の車が神経を使うような場面でも、この車は驚くほどの安定感を見せます。
旋回時に内輪へブレーキをかけるAYC制御と、前後の駆動配分を瞬時に変化させるツインモーター4WDの組み合わせは、重いバッテリーを積んだSUVであることを忘れさせるほど軽快で安心感のあるドライビングをもたらします。
単なる移動手段としてではなく、運転そのものを楽しみたい、あるいはどんな天候でも家族を安全に守りたいという意志を持つドライバーにとって、S-AWCが生み出す体験価値は、カタログの燃費数値よりもはるかに重い意味を持ちます。この卓越した走りにこそ、三菱が守り続けてきた技術の本質が詰まっています。
災害時に心強いV2H給電と外部給電機能の価値
エクリプスクロスPHEVを所有することは、自宅の駐車場に強力な発電所を備えることと同義です。この車はV2Hに対応しており、専用の機器を介することで、車に蓄えた電気を家庭の電源として使用できます。
万が一の停電時でも、普段と変わらない家電製品の利用を可能にするこの機能は、家族の安全と安心を支える究極の防災設備となります。
また、車内に備えられたAC1500Wのコンセントからは、炊飯器やドライヤー、電子レンジなどの高出力な家電を屋外でそのまま使用できます。キャンプなどのレジャーでの利便性はもちろんのこと、災害時の避難場所としても、車内で電力を自由に使えるメリットは計り知れません。
駆動用バッテリーが空になっても、ガソリンがあればエンジンで発電を継続し、一般家庭の最大約10日分に相当する電力を供給し続ける能力があります。単に移動するだけの道具ではなく、有事の際にライフラインを維持できるという事実は、高額な車両価格を正当化するに十分な価値を持っていると言えます。
中古のリセールバリューだけで測れない長期の満足

資産価値としてのリセールを重視する視点では、三菱車はトヨタ車などの圧倒的な人気モデルに一歩譲る側面があることは否定できません。
売却価格を最優先に考えるのであれば、リセールが悪いという評価を真に受けてしまうかもしれません。しかし、車の価値は売る時の値段だけで決まるものではありません。
エクリプスクロスPHEVを選ぶオーナーの多くは、その独特なデザインや唯一無二の走行性能に魅力を感じて、一台の車を長く乗り続ける傾向があります。静粛性の高いEV走行と、どんな道でも走破できる4WD性能がもたらす日常の満足度は、数字として現れにくいものです。
また、V2Hや外部給電機能を日々の生活や災害への備えとして活用し続けることで、結果的に高い費用対効果を実感しているユーザーも少なくありません。
短期的な売買差益を求めるのではなく、自分と家族のライフスタイルにどれだけ適合し、長く愛着を持って使い込めるかという視点に立つと、この車が持つ独自の価値は、マーケットの平均的な残価率以上に輝いて見えるはずです。
後悔しないための購入ターゲットの見極め方

エクリプスクロスPHEVを最高の相棒にできるか、あるいは購入を後悔してしまうかは、ユーザーが重視するポイントによって明確に分かれます。この車を検討する際には、自分が「何のためにPHEVに乗るのか」という問いに対する答えを明確にしておくことが大切です。
もし、あなたが1kmでも長い航続距離や、1Lでも多い荷室、あるいは中古車としての有利な売却価格を第一に考えるのであれば、他の選択肢を検討した方が幸せになれるかもしれません。
一方で、毎日自宅で充電ができ、往復40km以内の移動が中心である方や、キャンプやウィンタースポーツにおいて四輪駆動の安心感を重視する方、そして他とは違う個性的なデザインを楽しみたいという方にとって、エクリプスクロスPHEVは期待を上回る満足を提供してくれるでしょう。
失敗や後悔を避けるためには、表面的な不評に惑わされることなく、自分の生活動線や趣味、家族のニーズと照らし合わせるプロセスが不可欠です。試乗を通じて、数値化できない滑らかな走りやS-AWCの安定感を体感してみることも、後悔しない選択をするための重要なステップとなります。
エクリプスクロスのPHEVが最悪かを決める基準

エクリプスクロスPHEVを評価する際に考慮すべきポイントをまとめました。
エクリプスクロスPHEVが最悪という評価は、特定の期待値とのミスマッチから生まれるものであり、決して車両そのものの欠陥を指すものではありません。
ハイブリッド走行時の燃費が12km/Lから14km/L程度であることを受け入れ、448Lという荷室容量に自分の持ち物が収まるかを事前に確認できれば、購入後の不満の多くは解消されます。
12Vバッテリーの特性を理解したメンテナンスや、日常の移動がEV走行距離の範囲内に収まるかといった運用面を考慮しつつ、カタログ数値以上の価値であるS-AWCの操縦性や三菱が培ってきた四駆技術に目を向けてみてください。
急速充電機能やV2H、外部給電を防災やレジャーに積極的に活かせる生活スタイルであれば、この車は代替不可能な存在となります。競合他車とのスペック差を冷静に比較した上で、街中で目を引く個性的なデザインや軽快な走りを優先したいと願うなら、その選択は決して間違いではありません。
最終的には、試乗を通じて乗り心地や静粛性が自分の感覚に合うかを確かめ、この一台を所有することが生活を豊かにすると直感できるかどうかが判断の鍵となります。
表面的な情報に惑わされず、あなたにとっての最適解を見つけ出してください。







